創業明治32年 (1899年) 小城羊羹初祖 村岡総本舗

村岡総本舗だより2月号221号

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◆村岡総本舗だより(パソコンEメール版)◆
       令和2年 2月号 No.221
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創業121年村岡総本舗の築80年の豆倉庫と「海の誉」

 明治32(1899)年2月創業の村岡総本舗は今月で121年の歴史を刻みます。
長崎の羊羹職人陣内啄一(じんのうちたくいち)から羊羹づくりを学び、大正11(19
22)年には電動機利用蒸気応用の近代工場を完成、昭和15(1930)年に戦争に備
え煉瓦造りの豆倉庫を建設しました。本年は豆倉庫建設80年にあたります。翌年の昭和
16年開設された砂糖蔵は昭和59年村岡総本舗羊羹資料館となり平成9年に国の有形文
化財に登録されています。
 
 豆倉庫は昭和14年の物資統制令後 昭和15年に設立された全国大口自家製餡組合と
時期をほぼ同じくしています。
 全国大口自家製餡組合は物資統制により羊羹の原料である豆類が入手困難となり、自ら
餡づくりを行なう全国の伝統菓子店の内 年間千俵(60トン)以上を使用する13店に
より当初結成されその後500俵以上の75店となり、農林省に豆の特別配給を要請しま
した。羊羹は菓子としてだけでなく、食糧とりわけ携帯食保存食として利用価値が高かっ
たため、軍事物資として用いられ村岡総本舗は百年以上前から陸海軍の御用を勤めてきま
した。

 この頃羊羹の包装においても革命的改良がなされました。1930年米国ニューヨーク
に始まるアルミ箔利用の包装がその5年後の昭和10年頃東京に伝わり、全国にアルミ箔
利用の羊羹包装が普及しました。120グラムの丸筒の糸切り羊羹は、今では佐賀県鹿島
市祐徳稲荷にちなむ「稲荷羊羹」が有名ですが、当時のアルミ箔包装はこの形態が一般的
であったとされています。

 令和元年11月1日から12月15日開催の東京都港区とらや本店の「ようかん展」で
はこのタイプで海軍用に製造された「海の勲(うみのいさおし)」が展示されました。緑色
の筒形の120グラムの羊羹は初期のアルミ箔包装羊羹の原型と推測されます。
 村岡総本舗は同様に海軍用に「海の誉(ほまれ)」を昭和18年から20年の約2年間
毎月13~15万本製造し、佐世保海軍工廠へ納入しました。上記のとらや「海の勲」と
同じタイプの120グラムであったと伝えられています。

 本年97歳の茶道裏千家千玄室大宗匠は海軍将校として太平洋戦争末期九州の特攻基地
に在籍しました。特攻兵を送る時に茶を点て「海の誉」を茶菓子として用いられたことが
新聞等にて報じられています。俳優西村晃氏をはじめとした戦友の方々とともに日本のた
めに戦いに臨まれた千玄室大宗匠は、特攻で亡くなられた方々らの慰霊の活動を今なお国
内外各地で続けておられ、平和をひたすら希求してこられました。

 海軍の羊羹「海の誉」は戦争末期の昭和18年から20年、原料が佐世保から鉄道で
小城に届き、小城駅から村岡総本舗まで馬車によって運送され製造が終ると馬車が羊羹
を小城駅に運びました。このルートにあった江戸期新小路と称された駅通り、同じく江
戸期小城町と称された上、中、下三町の大通りは今年5月11日聖火リレーの約2キロ
メートルの舞台に予定されています。
 聖火リレーの道はその昔羊羹が運ばれた道であったのです。

 アルミ箔包装は今では進化し、アルミケース包装となり、贈答品としても重宝されて
います。
   1 丹波製羊羹   大納言・白小豆の2種
   2 極上羊羹    本煉・小倉・紅煉の3種
   3 大型小城羊羹  本煉・小倉・抹茶の3種
   4 中型小城羊羹  本煉・小倉・抹茶の3種
   5 小型小城羊羹  本煉・小倉・紅煉・抹茶・南瓜・バナナの6種
   6 栗羊羹     
   7 特製栗羊羹   

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★直営店での催し物の御案内

●シュガーロードフェスタ
2月15日(土) 唐津中央店  (午前8時~午後8時)

 ・エッグタルト限定販売
   1個216円 6個入1,400円(税込) 消費期限:当日限り
   ※数に限りがございますので売り切れの際はご容赦下さい。
 ・1,300円以上お買い上げのお客様に小型小城羊羹二本詰進呈
 ・創業1720年代の對山窯の有田焼コーヒーカップ(1等)やマグネット、スマホ
  スタンド(2等)、菓子(3等)が当たるくじを実施
 ・縁起の良い松竹梅、鶴亀、海老、鯛、宝珠、打ち出の小槌、桜の絵柄の入った
  「宝尽くし文様入り羊羹」を特別販売。(限定40個を予定)

●とら焼宗歓キャンペーン日程
  2月22日(土) 23日(日) 鳥栖店  (午前8時~午後8時)
  2月29日(土)3月1日(日) 唐人町店 (午前8時~午後8時)
・店内商品1,200円以上お買い上げのお客様に『とら焼宗歓』二個進呈
600円お買い上げが増えるごとに進呈数が増えるキャンペーンとなっております。
例)1800円以上…3個、2400円以上…4個、3000円以上…5個、
3600円以上…6個、4200円以上…7個、4800円以上…8個、
5400円以上…9個。以降も600円ごとに1個追加

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★愛知、大阪、神奈川、東京に弊店社員が参ります。

伝統製法の羊羹「小城羊羹・特製切り羊羹」をはじめ、「とら焼宗歓」「丸ぼうろ」を
加え、「バナナ羊羹」もお持ちする予定です。
百貨店での催し物の良い所は、弊店社員とお客様が対話を行いながら商品を選べる所
だと思います。
伝統製法の羊羹をはじめとする村岡総本舗の羊羹・和菓子をご覧頂き、購入頂ければ
幸いです。

・2月16日~2月24日  名古屋松坂屋  (TEL 052‐251‐1111)
・2月19日~2月25日  阪急梅田    (TEL 06‐6361‐1381)
・2月20日~2月25日  横浜高島屋    (TEL 045‐311‐5111)
・2月26日~3月 2日  日本橋三越   (TEL 03‐3241‐3311)
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★フェイスブックのご案内
季節限定の商品や、各地催し物のご案内を写真付きでご紹介しております。
「Google」にて「村岡総本舗 Facebook」で検索、又は下記をクリックの上、
ご覧頂ければ幸いです。
菓子情報のご紹介: https://www.facebook.com/muraokasouhonpo
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★お知らせ 
  店頭配布版の「村岡総本舗だより」がPDFでご覧いただけるようになりました。
  写真も入っておりますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。

村岡総本舗だより


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★全国各地のお求め先はこちら
  店舗案内 http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/shop/index.html
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◆村岡総本舗だより◆
提供・発行:(株)村岡総本舗 http://www.muraoka-sohonpo.co.jp
   本店・羊羹資料館 佐賀県小城市小城町861
        TEL 0952-72-2131(代)
営業本部    TEL 0952-37-3173(代)
    FAX 0952-37-3191
※本誌に関する御意見・御感想・お問い合わせなど
    info@muraoka-sohonpo.co.jp

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