創業明治32年 (1899年) 小城羊羹初祖 村岡総本舗

会社概要

会社情報

(左)村岡総本舗本店(右)村岡総本舗羊羹資料館
(左)村岡総本舗本店(右)村岡総本舗羊羹資料館

 

商号 株式会社村岡総本舗
創立年月日 明治32年2月
代表者名 代表取締役 村岡安廣
本店 佐賀県小城市小城町861

TEL:0952-72-2131
営業本部 佐賀県小城市小城町861

TEL:0952-37-3173
資本金 10000千円
営業目的 菓子製造販売

沿革

明治32年2月 村岡安吉、本格的羊羹製造を開始。
大正11年 衛生的見地と需要増大により機械導入、大量生産を計る。
太平洋戦争中 当店と東京虎屋の2社のみ海軍御用達として軍に納入。
昭和24年5月 資本金500千円にて有限会社村岡本店を設立。村岡安吉取締役社長、村岡安夫専務取締役に夫々就任。
昭和32年1月 株式会社村岡総本舗に商業組織変更。村岡安吉取締役会長となり村岡安夫代表取締役に就任。
昭和39年4月 資本金を2000千円に増資。
昭和39年10月 資本金5000千円に増資。
昭和49年10月 資本金を10000千円に増資。
昭和51年11月 佐賀市高木瀬町大字東高木に新社屋新設、実質的な本店機能を佐賀市に移転現在に至る。
昭和58年11月19日~20日 第1回菓子祭り
昭和59年3月 小城本店隣に村岡総本舗羊羹資料館開館。
昭和59年11月 「村岡安吉伝」刊行。
昭和62年10月5日 村岡安廣代表取締役に就任。
平成9年6月 村岡総本舗羊羹資料館が、国の有形文化財に登録。
平成11年5月 村岡安廣小城羊羹協同組合理事長に就任。
平成17年11月 村岡総本舗小城本店及び村岡総本舗羊羹資料館が「22世紀に残す佐賀県遺産」に指定。
平成18年4月 村岡安廣全国銘産菓子工業協同組合理事長に就任。
平成19年11月 小城市小城町941に一貫生産、高度な衛生施設としての新小城工場建設、移動。
平成23年10月 萩原隆文主任が第六回「佐賀マイスター」に認定される
令和元年10月 「シベリアセット」販売開始
令和3年5月 「カシューナッツ羊羹」販売開始
令和5年5月 「村岡総本舗のシベリア缶」がミニチュアコレクションに採用
令和6年6月 ビックコミックス連載「くーねるまたぬーぼ」に紹介

工場のご紹介

製造部門

村岡総本舗の中核をなす拠点であり、全国有数の羊羹づくりの町、羊羹のふるさとともいわれる“羊羹づくり”の拠点となっております。
明治32年(1899年)以来、この地においては伝統の煉羊羹である切り羊羹の製造が続けられており、この分野では全国最大の規模と能力を誇っています。新しい形の羊羹づくりも続々と行われており、新型の機械設備も充実しています。

工場は製餡、製造、包装、出荷などの部門に分かれ、それぞれに伝統の技あるいは新技術への取り組みなどさまざまな意義ある仕事が続けられています。既に厚生大臣賞などさまざまな賞を獲得しています。

自然にも恵まれ、前を流れる祇園川は名水百選の清水川の本流であり、日本有数の蛍の名所ともなっています。中世の肥前(佐賀・長崎)の中心であった小城の中核をなした千葉氏の城跡があり、須賀神社、四百年の大楠、天満宮などに囲まれた名勝の地にあります。

村岡総本舗 製造部門

村岡総本舗 製造部門

製菓部門

佐賀伝統の“丸ぼうろ”“カステラ“などの南蛮菓子や茶会用の手づくりの生菓子を中心として製造が続けられています。手づくりの技術とあわせて機械による新製品が続々とつくり出され、お客様の新しい好みに合った商品づくりが行われています。

伝統菓子である“丸ぼうろ”は佐賀独特の小麦粉と技術により伝えられているもので、他に類例のない味わいを持っています。このような深い味わいを追求し、他の菓子においても地域を代表し、広域化時代に対応できる菓子づくりを目指して取り組んでいます。

村岡総本舗 製菓部門

現在の工場

平成19年11月上旬に小城本店より500メートルほど南側に現在、稼動中の工場が完成しました。

伝統の良さは残しつつ、今まで以上の衛生や品質面での向上を目指しております。また、分散していた工場を一つにすることで、職人の技術交流を促進し、より良い菓子作りにつなげていきたいと思っております。

これまで以上のご愛顧のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

基本方針

1.菓子道無限

菓子づくりは村岡総本舗の永遠のテーマです。

羊羹業をはじめた明治32(1899)年、今より百年以上前から羊羹づくり、菓子づくりがゴールのない道として、これまで続いてきました。

菓子は人の心に夢と希望を与えるものとして、古来よりの食の歴史の中で大きな役割を果たしてきました。

現代における日本文化とりわけ茶道への志向が高まる中で、茶会で主菓子として使用される菓子の役割は甚だしく大きなものがあります。茶の苦みが父親の厳しさであるとすれば、甘さは母親のやさしさにも、たとえられます。

菓子の色どりや形によって季節が先取りされ同時に凝縮した形で表現されます。現代の味の旬(しゅん)を表すものは和菓子であるとさえ言われるほどです。白小豆という特殊な小豆までもが、たいへんな手間と技術を労して栽培され、芸術的な色や形そして極上の味わいとして高く評価されるほど、菓子道の奥行きは深いものがあります。

2.銘味和風

村岡総本舗羊羹資料館には羊羹に関する資料や情報がさまざまな形で並べられています。その中にある、明治32(1899)年に創業してまもなくつくられたレッテル(ラベル)の版木には銘味煉羊羹と大きく表記してあります。”肝に銘ずる”のことばのようにいつまでも忘れられない味わいの羊羹づくりを目指した当時の意気ごみが、このレッテルから伝わってきます。銘味ということばは辞書にも殆ど見かけないものですが、このような菓子づくりを常に目指していきます。

和風は洋風に対する和風、すなわち日本風と考えられます。日本人の食生活の中で脂肪を含まない、繊維性の食品は近年大きな注目をあびるようになってきました。和菓子に含まれる豆類、寒天類はこのような食品の典型であり、古代よりの日本人の知恵の産物ともいえましょう。

同時に和風は春のやさしい風、そよ風の意味があり、日本人の和を大事にするやさしさにも連なります。常に春のような気分でやさしく、菓子づくりにも、お客様と対話しながらの菓子の販売にも励む姿勢をもつことが最も大事なことであると考えています。

3.世界水準

今より約六十年前、第二次世界大戦において村岡総本舗の羊羹はかなり広範囲に愛用され遠くオランダ領であったジャワスマトラでは敵味方の区別なく、オランダ人・日本人ともにその名が知られていたといわれています。このような南半球にまで送られた羊羹は、当時の最新の技術を駆使したもので、このような技術水準を達成した先達は、それこそ世界との競争を意識して開発に励んだことでありましょう。

このような菓子づくりの技術と精神を今に受けつぎ、21世紀において、国内のみならずどのような食品菓子類にも優位を保ちつづけることを目標としています。単なるモノづくりのハードウェアの水準だけでなく、ココロの発揚であるサービスというソフトウェアの面においても世界の人々から賞賛されるような水準に達することこそ、いかなる時代にあっても村岡総本舗の目ざすべき大きなテーマであると考えています。

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