――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆村岡総本舗だより◆
2011年 11月号 No.122
毎月一回発行の和菓子の情報誌です。一人でも多くの方に和菓子の持つ季節感
やすばらしさを知っていただければ幸いです。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回の巻頭言は村岡総本舗小城工場萩原隆文主任の佐賀マイスター認定のニ
ュースです。
10月13日10時佐賀県庁正庁で佐賀マイスター伝達式が行なわれ、今回
認定の12名の方々とともに認定証一式を受け取りました。今回の認定は、先
に認定の30名の佐賀マイスターが高齢化あるいは逝去されたため、地域貢献
等本来の役割が果しにくい状況であることから新たな認定が行なわれたと報道
されています。
萩原主任の認定は佐賀マイスターである永野光教工場長に技術を伝授され、
その技術修得と向上に努めたことによるとされています。
永野光教工場長の業績は度々紹介していますが、今回のマイスター認定に当
り改めてその足跡をたどり、その功績を讃えたいと思います。
永野光教工場長は佐賀県小城市牛津町の出身で、昭和31年村岡総本舗に入
社しました。昭和32年秋長崎三菱造船所百周年記念品備中白小豆製1.2キ
ログラム流箱1万7千箱の大量注文を製造したことを詳細に知る唯一の社員で
あり、この時の感激が「羊羹づくりの原点」であることを度々伝えてきました。
その後羊羹製造部門の中心として昭和47年の極上羊羹「心愛和」、昭和63
年「丹波製羊羹」、平成6年「朔(ついたち)羊羹」、平成11年創業百年記
念羊羹「小城櫻」など村岡総本舗の名作を次々と生み出し、「季節の棹物」に
も果敢に挑戦し、多くの秀れた商品を創製しました。国の登録文化財である村
岡総本舗羊羹資料館では、来場者への細かな心くばり、ビデオ番組の永野工場
長ならではの名調子は、多くのお客様へ多大の感銘を与えました。平成7年食
生活文化賞金賞、平成13年佐賀県県政功労者表彰、平成15年佐賀マイスタ
ー認定とひたすら「日本一の羊羹づくり」の道を歩み、その名声は広くとどろ
くところとなりました。
今回の佐賀マイスター認定で、村岡総本舗の「羊羹づくり」の技術者2名が
佐賀マイスターの称号を受けたことにより、「菓子どころ佐賀」、「羊羹消費
日本一佐賀」の名声そして「羊羹のふるさと小城」への関心がいよいよ高まっ
ています。
===================================
目次
・特集「九州銘菓協会60周年記念展」
・「肥前の菓子 シュガーロード長崎街道を行く」のご案内
・「羊羹のおいしさ」講座のご案内
・「お客様の広場」
・今月の菓子
・最近取り上げていただいたテレビ、雑誌等
・直営店での催し物の御案内
・各地催し物の御案内
・「とらやき宗歓」アンケート10月の当選者発表
===================================
★ 特集「九州銘菓協会60周年記念展」
霜月11月、熱いお茶と菓子の季節となりました。
いよいよ今月3日の文化の日を含む1日より6日まで福岡県太宰府市の九州国
立博物館において九州銘菓協会60周年記念展が開催されます。
九州銘菓協会が昭和26年創設され本年平成23年に60周年を迎えることを
記念する催事であり、九州国立博物館ミュージアムホールにて展示、エントラ
ンスホールにて即売が行なわれます。
昭和25年11月戦後の物資統制の時代に東京日本橋三越百貨店において初
の全国銘菓展が開催されました。この盛況に刺激され、福岡市岩田屋百貨店で
も九州銘菓展を催すこととなり、そのために昭和26年九州銘菓協会が設立さ
れました。
九州各県の銘菓店が揃い、会長には村岡安夫村岡総本舗前社長が選出され、
村岡安夫前社長はその後三十年以上に亘り会長職を務めました。
初期の九州銘菓展は福岡市岩田屋百貨店にて開催され盛況を呈しましたが、
昭和四十年代には菓子の多様化等により福岡市における開催は中止され、昭和
五十年代熊本市岩田屋伊勢丹百貨店にてこの行事が継続されその後阪神百貨店
に引きつがれました。熊本市における約三十年の九州銘菓展も諸般の事情によ
り中断となりましたが、六十周年記念行事としてようやく記念展が行なわれる
ところとなったのです。
菓子伝来の地であり、シュガーアイランドといわれる九州には数多くの伝統
菓子が存在し、今なお多くの人々に愛好されています。九州国立博物館におけ
る60周年記念展に寄せられる期待は大きく、世界一の菓子消費国である日本、
そしてその源泉となった九州の菓子文化がこのような形で紹介されることは画
期的であり、意義深いものがあります。
今回は「九州の菓子の歴史と文化」「饅頭と中国文化」「茶の湯と菓子」「南
蛮菓子」「シュガーロード長崎街道」「祝菓子、節句菓子」「包装と広告」「切
手に見る菓子」等の展示と加盟店による即売会が行なわれます。
わが国初の国立博物館における菓子の記念展は内外の注目を集めて11月1日
より6日まで九州国立博物館にて開催されます。
====================================
★「肥前の菓子 シュガーロード長崎街道を行く」のご案内
弊店社長・村岡安廣の著作「肥前の菓子」が佐賀新聞より発売されております。
長崎街道は菓子の技術が伝わった道として、「シュガーロード」とも呼ばれてい
ます。著者は研究のため、年月をかけて佐賀、日本はもちろん、ポルトガル、ス
ペイン、韓国、中国、タイなど多くの国々を訪れています。ぜひご一読下さい。
価格1,000円(税込)
佐賀県内の書店、村岡総本舗直売店で販売しております。
メールでのご注文も受け付けております。お名前、ご住所、お電話番号、冊数を
ご記入の上、下記までご連絡下さい。
(送料1冊580円、冊数により違ってきます。)
info@muraoka-sohonpo.co.jp
===================================
★「羊羹のおいしさ」講座のご案内
「羊羹のおいしさ」について実際に試食していただきながら、豆の違い、寒天
の違い、砂糖の違いによって味がどう違うのか確かめて頂くセミナーです。
●佐賀総本店
開 催 日 時 :11月13日(日)・12月 3日(土)・1月22日(日)
開 始 時 刻 :午前10時
定 員 :20名
参 加 費 用 :無 料
所 要 時 間 :60分
場 所 :
●福岡店
開 催 日 時 :11月23日(水)・12月17日(土)・1月21日(土)
開 始 時 刻 :午前10時
定 員 :12名
参 加 費 用 :無 料
所 要 時 間 :60分
場 所 :福岡店 福岡市中央区浄水通り4-18
※開催日の2日前までにご予約をお願いいたします。
予約電話番号:0952‐31‐2131
===================================
★「お客様の広場」
今回もホームページ上よりお買い上げいただいたお客様と、店頭でアンケート
に答えていただいたお客様のご意見を掲載いたします。
ありがたいご意見を数多くいただき、本当に感謝いたしております。
ご協力ありがとうございました。
「小城の羊羹の名称では知っていましたが、旅の途中で本店と資料館によって且つ
試食させてもらって『村岡総本舗』製のおいしさが実感出来ました。
お土産も皆によろこんでもらいました。」
(八王子市・男性)
「“栗きんとん羊羹”9月下旬~10月限定は大粒の栗と羊羹の甘さが“ピッタリ”
でとても美味でした。」
(福岡市・女性)
===================================
★今月の菓子
●パイまんじゅう「気球船」
練りパイの製法に改良を加えて何層にも重なったパイ生地と羊羹作りによって
磨かれた餡のおいしさが楽しめます。かぼちゃは特に若い女性に人気です。
佐賀インターナショナルバルーンフェスタのお土産としてもご利用いただいて
おります。
・定価 158円(通信販売可)・賞味期間12日間
・販売期間 通年
(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/product/kikyusen.html)
●「七五三詰合せ」
縁起の良い千歳あめと人気商品「とら焼宗歓」、佐賀の誇るバルーンフェスタ
をイメージした「パイまんじゅう気球船」の詰合せです。
・定価 1398円、2355円 ・賞味期限 12日間
・販売期間
●「柚の木」(ゆのき)(季節の棹物)(ゆず入り薯蕷羹)
薯蕷(じょうよ=山芋)のしっとりしたやさしい味わいにゆずの香りのさっぱ
りした味わいがマッチしています。軽羹とはまた違った独特のしとり感をお楽
しみください。
「柚の木」は本店の所在地小城町と穀倉地帯の南山北山をつなぐ山あいの実際
にある地名です。
・定価 1365円 (通信販売可) ・賞味期限 10日間
・販売期間 11月
(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/category/011_yunoki.html)
●「唐いも」
本物のいもと間違えそうな外見と、白いんげんの「いも」が口の中でとける
ような食感と、ほどよいシナモンの風味をお楽しみください。
・定価 126円 (通信販売可) ・賞味期限 12日間
・販売期間 通年
(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/product/karaimo.html)
●「錦秋」(上生菓子)
黄色とオレンジ色に染めたきんとん餡をそぼろ状とし美しい紅葉をイメージ
しました。中は小倉餡になっております。
・定価 231円 (通信販売不可) ・賞味期限 当日限り
・販売期間 11月
商品のご注文、お問い合わせは下記の方までお願いいたします。
また、これらの商品がない店舗も一部ございますのでご了承ください。
ホームページ http://www.muraoka-sohonpo.co.jp
mail info@muraoka-sohonpo.co.jp
フリーダイアル 0120-35-8057(午前8時~午後8時)
FAX 0952-37-3191
===================================
★直営店での催し物の御案内
●とら焼き宗歓4個付けキャンペーン日程
11月 5日(土)唐人町店・佐賀駅北口店(午前8時~午後8時)
11月12日(土)福岡店 (午前10時~午後7時)
11月19日(土)20日(日) 有田店(午前8時~午後8時)
11月26日(土)唐津店 (午前9時~午後7時30分)
唐津中央店(午前8時~午後8時)
・とら焼き宗歓4個付けキャンペーンでは、店内商品1,050円以上お買い上げの
お客様に『とら焼き宗歓』4個無料進呈
====================================
★ 各地催し物の御案内
「特製切り羊羹」、「栗羊羹」、「とら焼き宗歓」、「丸ぼうろ」、「極上羊羹
心・愛・和」 をお持ちする予定です。
・11月 1日~11月 6日 九州国立博物館(TEL 050-5542-8600)
・11月 2日~11月 6日 バルーンフェスタ
・11月 2日~11月 8日 小田急藤沢店 (TEL 0466-26-6111)
・11月 3日~11月 8日 京阪守口店 (TEL 06-6994-1313)
・11月 9日~11月15日 遠鉄百貨店 (TEL 053-457-0001)
・11月11日~11月16日 三越伊勢丹 (TEL 03-3241-3311)
====================================
★とらやき宗歓アンケート10月の当選者
直営店や東京、大阪での催し物でお買い上げいただいたお客様に差し上げている
アンケートはがきの当選結果です。アンケートに答えられた方も対象とさせてい
ただきました。「とらやき宗歓」(1113円相当分)を10名様にプレゼントさせて
いただきます。おめでとうございます。
鳥谷悦子様 (長崎市) 谷口悦子様(東彼杵郡)
浜崎美由紀様(筑紫郡) 川津朋子様(福岡市)
大八木紀久様(高砂市) 野田敏子様(佐賀市)
中村純子様 (鳥栖市) 中島明子様(筑紫野市)
小島興一郎様(八王子市) 山口泰子様(福岡市)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
★ お願い
おかげさまで「村岡総本舗便り」は登録者数が約2000名となりました。
また、店舗でお渡ししている「ダイジェスト版」のほうも10月は約11600名の方に
お渡しができ、本当にありがたく存じます。一人でも多くの方に和菓子のすばら
しさを知っていただければと思っておりますので、和菓子にご興味がある方には
ぜひ下記のアドレスをお知らせください。
すぐにご登録いただけます。
http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/mailmagazine.html
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
★福岡空港をご利用の皆様へ
博多大丸エアポートショップで「特製羊羹(1本 1260円)」(価格税込みです)が
お買い求めになれます。
第一ターミナル、第二ターミナル2階の岩田屋で「小城羊羹(2本入1575円・3本入
2310円)・小型小城羊羹(5本入672円・8本入1050円・12本入1575円)」(税込み
価格)がお買い求めになれます。
販売店は下記を御参照ください
博多大丸エアポートショップ
(http://fukuoka.e-machi.ne.jp/109389/)
福岡空港第2ターミナル
(http://shop.fuk-ab.co.jp/store/shop/details/shop_detail59.html)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆村岡総本舗だより◆
提供・発行:(株)村岡総本舗 http://www.muraoka-sohonpo.co.jp
本店・羊羹資料館 佐賀県小城市小城町861
TEL 0952-37-3173(代)
0120-35-8057
FAX 0952-37-3191
※本誌に関する御意見・御感想・などのお問い合わせ先
info@muraoka-sohonpo.co.jp
※当メールマガジンに掲載された記事を使用される場合は、メールにて一言お
申し付けください。
※本誌のご解約は、「メールマガジン不要」と書いてinfo@muraoka-sohonpo.co.jpまで
お送り頂くか、ホームページ(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp)にて解約して
頂きますようお願い致します。