創業明治32年 (1899年) 小城羊羹初祖 村岡総本舗

村岡総本舗だより5月号104号

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◆村岡総本舗だより◆
 2010年5月号 No.104
毎月一回発行の和菓子の情報誌です。一人でも多くの方に村岡総本舗の考えを
理解していただければ幸いです。
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 夏も近づく八十八夜、若葉青葉の季節となりました。
茶摘みの季節でもあり、ここで思い出されるのは静岡県民謡「チャッキリ節」
です。昭和初年に福岡県柳川出身の北原白秋が新しい歌づくりを求められて制
作したといわれます。
 歌の中の「花は橘、夏は橘、茶の香り」の橘と茶の組み合せが絶妙です。
橘はその実が菓子の起源とされ、垂仁天皇が田道間守(たじまもり)に命じ朝
鮮半島南の済州島から橘の実がもたらされたとの伝えが残されています。上陸
地は熊本県内あるいは佐賀県伊万里とされ、伊万里の立花公園には大正期建立
された伝来の石碑が残されています。石碑の隣には橘の木が植えられ、上陸の
地の歴史を伝えており、永年にわたり伊万里の人々によって菓子伝来の地とし
て例祭が行なわれてきました。記念碑の東には田道間守を祀る中島神社の分社
があります。田道間守終えんの地兵庫県豊岡市中島郷にある田道間守の社中島
神社の分社は全国に数か所あり、九州では戦後太宰府天満宮の境内に建立され、
続いてこの地に設けられました。菓祖神田道間守は橘の実が菓子の由来であっ
たことと併せて全国の菓子業界の人々の崇敬を集めています。
 立花公園のほとんどを占める伊万里神社の本殿はこれらのモニュメントの西
奥にあります。社殿の東奥を上っていくと立花公園の頂上の丘に至ります。そ
こには昭和24年森永製菓50年を記念して制作された朝倉文夫作森永太一郎
(創業者)像があります。森永太一郎は伊万里の陶磁器問屋の家に生れ、陶磁
器の仕事で米国に2回渡り、その後菓子製造に転じ、明治三十二年八月赤坂で
創業し戦前からの一大菓子メーカーをつくりあげました。明治、新高、グリコ
を併せた四大メーカーの内、明治以外の三メーカーはいずれも佐賀県出身であ
り、キャラメル全盛時代にはキャラメル王国佐賀ともいわれました。近代をこ
よなく愛した大隈重信も森永製菓と佐賀の伝統名菓丸ぼうろを応援し、丸ぼう
ろすなわち「佐嘉ぼうろ」と言われた由縁は大隈の支援によるともされていま
す。
 伊万里には森永家を祀る森永霊苑があり、市内西の大里神社内には伊万里出
身大日本製糖社長で東京商工会議所会頭もつとめた藤山雷太の北村西望(長崎
平和像作者)作の銅像もそびえており、菓子の聖地伊万里は今もなおその姿を
留めています。
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目次
・特集「梅のスーパーパワー」
・「肥前の菓子 シュガーロード長崎街道を行く」のご案内
・「菓子文化セミナー」のご案内
・「村岡総本舗羊羹資料館見学会のご案内」
・「お客様の広場」
・今月の菓子
・最近取り上げていただいたテレビ、雑誌等
・直営店での催し物の御案内
・各地催し物の御案内
・「とらやき宗歓」アンケート4月の当選者発表
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★ 特集「梅のスーパーパワー」

 初夏の薫風は梅雨前の好天をともなってやってきます。梅雨の前の大いなる
自然の恵みであり、加えて湿度の高い梅雨は敬遠される向きも多いようですが、
梅雨は作物の恵みをもたらす自然の贈り物でもあります。その名の通り 梅の実
の季節であり、花としても喜ばれる梅は東アジアでとりわけ大切にされる植物
です。
 村岡総本舗では梅をモチーフとして数種の羊羹、和菓子を製造しています。
花の季節には梅干あじの「昔ながらの有平糖、梅」を昭和三十年より製造して
います。佐賀の民謡「梅ぼし」に因む和菓子で四百年以上前にイベリア半島ポ
ルトガル、スペインよりの伝来とされる有平糖の伝統製法を今に伝えています。
 ふの焼梅松桜(ばいしょうおう)は、羊羹のふるさと小城の地の三名所、梅
の牛尾(うしのお)、陶磁器の古窯跡である松が谷、桜の名所百選の小城公園
に因むものです。牛尾は古くは修験僧の道場として全国に知られ、源頼朝、源
義経、弁慶らによる寄進も行なわれました。中世末期の千葉氏の館があった時
代には客分として佐賀藩祖鍋島直茂も数年この地に滞在し、小城への思いを強
くしたと言われます。直茂はこの地で幼年期を過し、千葉氏家臣団の力を借り
て大友軍との「今山の戦い」に勝利したとされています。
 牛尾の岡は梅の名所として知られ、健康食志向による梅の実づくりは昭和の
時代、大分県大山町、福岡県瀬高町そして牛尾の三者が競って勉強会に励んだ
記録が残っています。一村一品運動の起源となった「梅栗植えてハワイへ行こ
う」の大山町には梅の博物館もつくられました。
 村岡総本舗季節の棹物五月はこの白梅紅梅を白い淡雪と、梅果肉入紅煉羊羹
で表わした「牛尾」です。あっさりとした淡雪と酸味が若干加わった紅煉羊羹
の妙味、目と舌で味わえる梅のスーパーパワーをじっくりとお味わい下さい。
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★「肥前の菓子 シュガーロード長崎街道を行く」のご案内

 弊店社長・村岡安廣の著作「肥前の菓子」が佐賀新聞より発売されております。
長崎街道は菓子の技術が伝わった道として、「シュガーロード」とも呼ばれてい
ます。著者は研究のため、年月をかけて佐賀、日本はもちろん、ポルトガル、ス
ペイン、韓国、中国、タイなど多くの国々を訪れています。ぜひご一読下さい。

 価格1,000円(税込)

佐賀県内の書店、村岡総本舗直売店で販売しております。
メールでのご注文も受け付けております。お名前、ご住所、お電話番号、冊数をご
記入の上、下記までご連絡下さい。
(送料1冊210円、冊数により違ってきます。)

info@muraoka-sohonpo.co.jp
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★「菓子文化セミナー」のご案内

 ・開催日 5月8日(土)14時 「端午の節句の菓子」
 ・場所  村岡総本舗 佐賀総本店 二階会議室
      〒845-0001 佐賀市高木瀬町東高木 
 ・会費  千円
 ・今回は申込多数により受付は締め切らせていただいております。

 ●次回の開催日 6月26日(土)
(※予定は変更になる場合がございますのでご確認の程宜しくお願い申し上げます)
 
 申込方法 
   電話、FAX、メールにて承っております。
    mail info@muraoka-sohonpo.co.jp
フリーダイアル 0120-358-057
    TEL    0952-37-3173
FAX  0952-37-3191

 FAX、メールの場合、御住所、御名前、連絡先をご記入の上お申込下さい。
 定員30名になり次第締切させていただきます。
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★「村岡総本舗羊羹資料館見学会のご案内」

 弊店羊羹資料館では館内アナウンスによる説明を行い、より理解を深めていた
だこうとしておりますが、「実際に解説をして欲しい」とのお声も戴いておりま
す。そこで下記の日時で弊店企画室長の村岡由隆が説明する見学会を開きます。
不十分な点もあるかも知れませんが、ご興味ございましたらお申し込みの程よろ
しくお願いいたします。

  場 所  村岡総本舗羊羹資料館(小城市小城町861)
  日 時  5月1日、2日、3日、4日、9日、16日、23日、30日
       午前10時30分
  参加料  無料
  所要時間 展示物の説明15分程度
       ビデオ、抹茶と羊羹のサービス15分程度 計30分  
  定 員  15名
  申込方法 メール(info@muraoka-sohonpo.co.jp)かFAX(0952-37-3191)でお名前、
       希望日時、参加希望人数を記入の上、件名を「羊羹資料館5月の
       見学会希望」として送信下さい。

  ※須賀神社駐車場もご利用頂けます。
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★「お客様の広場」

 今回もホームページ上よりお買い上げいただいたお客様と、店頭でアンケート
に答えていただいたお客様のご意見を掲載いたします。

ありがたいご意見を数多くいただき、本当に感謝いたしております。
ご協力ありがとうございました。

「いつもいつも、気持ちのよい接客で感心しています。そして宗歓、ものすごく
 おいしいです。」 (佐賀市・女性)

「資料館を見て伝統に裏打ちされた秀れた菓子の真髄に触れた思いです。これ
 からも末永く、いい商品を作って下さい。」 (長崎市・女性)

「お菓子の品ぞろえが豊富なので気に入っていて、だれかにちょっと上げる
 時などよく利用しています。」 (福岡市・女性)
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★今月の菓子

●「牛尾」(うしのお)(季節の棹物)
 梅の名所「牛尾」の紅梅、白梅をさわやかな梅肉入り紅煉(べにねり)切り
羊羹と、口溶けのよい淡雪で表現しました。
・定価1365円 (通信販売可) ・賞味期限 10日間
・販売期間 5月
(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/category/005_ushinoo.html)

●「金襴手」(きんらんで)
 ふっくらとしたブッセ生地に、小倉、マーマレードを上品にはさみました。
金襴手とは金をあしらった磁器のことで、洋の東西を問わず愛好されています。
今月は有田陶器市があるということでご紹介しています。
・定価126円(通信販売可)・賞味期限10日間
・販売期間 通年(チーズクリームのみ5,6,7,8月は製造中止)
(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/product/kinrande.html)

●「祇園川」
 寒天を使用した透明感あふれる涼やかな和風ゼリーは小城本店前のほたるが
飛び交う清流「祇園川」をイメージしております。蛍が光っている様子を黒豆
と栗で表現した「祇園川・ほたる(栗黒豆)」。また、「祇園川・梅」はお子
様はじめ幅広い年齢の方に人気の商品です。
・定価210円(甘夏・タピオカ)263円(梅・枇杷・桃)
   315円(ほたる(栗黒豆)・巨峰)368円(金魚)
(通信販売可) ・賞味期限 45日間~150日間 ・販売期間 4月~8月 
(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/product/kohakukan_giongawa.html)
 12個詰紙箱 3154円(梅4個、枇杷4個、甘夏4個の詰合せ)
 20個詰紙箱 5257円(梅7個、枇杷7個、甘夏6個の詰合せ)
 (http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/product/giongawa.html)
お客様のご要望で詰合せの内容の変更も可能です。詰合せ変更の場合は価格が
変わります。

●「岩根つつじ (上生菓子)」
 小豆のつぶあんを緑のきんとんで包み、淡紅色のそぼろを付けて、つつじの
花をあらわしました。小城本店前の須賀神社では、階段の両端のつつじが5月
上旬には満開になりそうです。
・定価231円 (通信販売不可) ・賞味期限 当日限り
・販売期間 5月

 商品のご注文、お問い合わせは下記の方までお願いいたします。
 また、これらの商品がない店舗も一部ございますのでご了承ください。

ホームページ http://www.muraoka-sohonpo.co.jp
mail info@muraoka-sohonpo.co.jp
フリーダイアル 0120-35-8057(午前8時~午後8時)
FAX  0952-37-3191
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★ 最近取り上げていただいたテレビ、雑誌等

・サガテレビ番組『かちかちワイド』三月二十二日放送の「春色の和菓子コー
 ナーに大家幸弘営業推進課係長が生出演、「おぎおんさん」や「櫻羊羹」は
 じめ春の羊羹和菓子をおすすめしました。

・月刊誌『福岡ウォーカー』(角川マーケティング発行)四月号桜の特集に小
 城公園が掲載され、村岡総本舗と「おぎおんさん」が紹介されました。

・BSフジ「ガチャピンClub」四月七日(水)、十九日(月)、二十八日
 (水)放送で、村岡総本舗の羊羹づくりが子供たちにもわかりやすく紹介、
 放送されました。
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★直営店での催し物の御案内
  
5月 8日(土) 福岡店21周年祭(午前10時~午後7時)
 ・店内1050円以上お買い上げのお客様に「小型小城羊羹(2本)」を無料進呈
 ・「鳳梨萬頭」の御試食・抹茶無料サービス
 ・初めての方のための簡単な抹茶のたて方と飲み方の無料講座
  (午前11時・午後2時)
 ・特製切り羊羹実演販売(午前10時・午後3時)

5月15日(土) 多久店感謝祭 (午前8時~午後8時)
 ・案内ハガキをお持ちのお客様に「小型小城羊羹(2本)」を無料進呈
 ・「鳳梨萬頭」の御試食と抹茶無料サービス
 ・初めての方のための簡単な抹茶のたて方と飲み方の無料講座
  (午前11時・午後2時)
 ・特製切り羊羹実演販売(午前10時・午後3時)

5月29日(土) 唐人町店感謝祭(午前8時~午後8時)
 ・店内1050円以上お買い上げのお客様に「小型小城羊羹(2本)」を無料進呈
 ・寒天ゼリー「祇園川」の御試食と抹茶無料サービス
 ・初めての方のための簡単な抹茶のたて方と飲み方の無料講座
  (午前11時・午後2時)
 ・特製切り羊羹実演販売(午前10時・午後3時)

とら焼宗歓4個付けキャンペーン日程
5月22日(土)23日(日) 有田店(午前8時~午後8時)
・店内商品1,050円以上お買い上げのお客様に『とら焼宗歓』四個無料進呈
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★ 「特製切り羊羹」実演販売

外側がシャリシャリしていて中は柔らかい、生菓子感覚の羊羹である「特製切り
羊羹」の実演販売です。切りたての羊羹は普通の羊羹よりもみずみずしく独特の
味わいです。これは、予約注文の「流し箱羊羹」(3885円)でのみ味わえる感覚
ですので、ぜひお試しください。

・5月20日~5月24日 西鉄タミー(TEL 0942-34-3421)
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★ 各地催し物の御案内

「特製切り羊羹」、「とら焼き宗歓」、「丸ぼうろ」、「極上羊羹 心・愛・和」
をお持ちする予定です。

・4月29日~5月 5日 京阪守口店 (TEL 06-6994-1313)
・4月29日~5月 9日 大分トキハ (TEL 0975-38-1111)
・5月 6日~5月 9日 長崎玉屋  (TEL 0958-24-2121)
・5月 6日~5月11日 小倉井筒屋 (TEL 093-522-2011)
・5月 6日~5月11日 東武船橋  (TEL 047-425-2211)
・5月12日~5月17日 京都伊勢丹 (TEL 075-351-1111)
・5月12日~5月18日 泉北高島屋 (TEL 072-293-1106)
・5月12日~5月18日 高知大丸  (TEL 088-822-5111)
・5月18日~5月24日 京都高島屋 (TEL 075-221-8811)
・5月19日~5月25日 伊予鉄高島屋(TEL 089-948-2111)
・5月20日~5月26日 京阪枚方店 (TEL 072-846-1313)
・5月21日~5月26日 名鉄一宮店 (TEL 0586-46-7111)
・5月26日~6月 1日 港南台高島屋(TEL 045-833-2211)
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★とらやき宗歓アンケート4月の当選者

直営店や東京、大阪での催し物でお買い上げいただいたお客様に差し上げている
アンケートはがきの当選結果です。今回も3月31日までにホームページでお買い
上げになられ、アンケートに答えられた方も対象とさせていただきました。
「とらやき宗歓」(1113円相当分)を10名様にプレゼントさせていただきます。
おめでとうございます。

江藤節子様 (朝倉市) 一ノ瀬啓吾様(福岡市)
松山真由美様(熊本市) 増本誠治様 (福岡市)
山下雪江様 (柳川市) 伊王野恵子様(町田市)
木須昌明様 (武雄市) 岸川ノブ子様(佐賀市)
増本治子様 (長崎市) 小口文子様 (福岡市)
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★ お願い

おかげさまで「村岡総本舗便り」は登録者数が約2000名となりました。
また、店舗でお渡ししている「ダイジェスト版」のほうも4月は約12100名の方に
お渡しができ、本当にありがたく存じます。一人でも多くの方に和菓子のすばら
しさを知っていただければと思っておりますので、和菓子にご興味がある方には
ぜひ下記のアドレスをお知らせください。

すぐにご登録いただけます。
 http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/mailmagazine.html
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★福岡空港をご利用の皆様へ

博多大丸エアポートショップで「特製羊羹(1本 1260円)」(価格税込みです)が
お買い求めになれます。
第一ターミナル、第二ターミナル2階の岩田屋で「小城羊羹(2本入1575円・3本入
2310円)・小型小城羊羹(5本入672円・8本入1050円・12本入1575円)」(税込み
価格)がお買い求めになれます。

販売店は下記を御参照ください

博多大丸エアポートショップ
(http://fukuoka.e-machi.ne.jp/109389/)

福岡空港第2ターミナル
(http://shop.fuk-ab.co.jp/store/shop/details/shop_detail59.html)
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◆村岡総本舗だより◆

提供・発行:(株)村岡総本舗 http://www.muraoka-sohonpo.co.jp
本店・羊羹資料館 佐賀県小城市小城町861 
     

     TEL 0952-37-3173(代)
     0120-35-8057
     FAX 0952-37-3191

※本誌に関する御意見・御感想・などのお問い合わせ先
     info@muraoka-sohonpo.co.jp
※当メールマガジンに掲載された記事を使用される場合は、メールにて一言お
 申し付けください。
※本誌のご解約は、「メールマガジン不要」と書いてinfo@muraoka-sohonpo.co.jpまで
 お送り頂くか、ホームページ(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp)にて解約
して頂きますようお願い致します。