創業明治32年 (1899年) 小城羊羹初祖 村岡総本舗

村岡総本舗だより10月号97号

アイキャッチ画像 メールマガジン

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆村岡総本舗だより◆
2009年 10月号 No.97
毎月一回発行の和菓子の情報誌です。一人でも多くの方に村岡総本舗の考えを
理解していただければ幸いです。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 神無月10月、いよいよ秋の実りの収穫期となりました。
「羊羹のふるさと小城」を中心とした北部九州では、この時季「おくんち」が
行なわれます。
 旧暦九月九日の重陽の節句が新暦では10月半ばにあたり、秋の実りをいっぱ
いに「くんち料理」がふるまわれます。
中国では「くんち料理」の中に重陽糕(ちょうようこう)といわれる「ういろう」
が大切に伝えられました。赤いういろうの中に粒小豆を配した餅菓子です。うい
ろうは中国では年糕(ネンカオ)と称され、日本に伝えられ蒸し羊羹の原型とな
ったとされています。蒸し羊羹に寒天が用いられ、煉羊羹となったのは江戸時代
の京都、長崎、江戸でありました。長崎では225年前の「卓子式(しっぽくし
き)」という「しっぽく料理」の文献の中に寒天を使用した水ようかんのことが
あり、江戸では約220年前の寛政年間喜多郎(あるいは紅屋志津摩)が創製し
た煉羊羹が記録されています。
 現代の煉羊羹のルーツの中にはこのような「くんち料理」との関わりがあった
のです。
 
今回も「村岡総本舗だより」の読者の特典としまして、「村岡総本舗だより」の
一枚目をプリントアウトして直売店にもって来ていただいた方に、100円前後の
商品を1個プレゼントします。「村岡総本舗だよりを持ってきました」と販売員
に渡していただきますよう、お願いいたします。

 期限は発行日~ 10月31日までです(感謝祭の日は除く)。ささやかなプレ
ゼントですが、ぜひご活用ください。
===================================
目次
・特集「日本の近代化に寄与した小城の人材」
・「肥前の菓子 シュガーロード長崎街道を行く」のご案内
・「お客様の広場」
・今月の菓子
・最近取り上げていただいたテレビ、雑誌等
・直営店での催し物の御案内
・各地催し物の御案内
・「とらやき宗歓」アンケート9月の当選者発表
===================================
★ 特集「日本の近代化に寄与した小城の人材」

 最近の話題として「九州・山口の近代化産業遺産群の世界遺産登録」がありま
す。日本の近代化は幕末の西洋技術の導入であり、非西洋地域で初めて飛躍的発
展をとげたことは世界史的にも特筆されることでありました。この飛躍的発展の
原動力となったのが、九州・山口であり「九州・山口の近代化産業遺産群」がも
つ「顕著な普遍的価値」が世界遺産に登録されることを目指し活動が行なわれて
います。
 1850年佐賀藩が反射炉(製鉄所)を建造してから19世紀が終る1900
年までの約50年が近代化時期としてとらえられています。この間に「羊羹のふ
るさと小城」からはこの近代化に寄与した人材を数多く輩出しました。
 東京の街灯、すなわち電気灯を設置した中野初子(なかのはつね)、デザイン
を図案と訳したといわれる近代工芸教育の功労者納富介次郎、納富と同じく有田
窯業の復興に尽力し山代炭鉱高島炭鉱をはじめとした開発を推進した江越礼太、
熊本県権令となり三角港開発に中心的役割を担った富岡敬明など枚挙にいとまが
ないほどです。
 とりわけ本年没後百年となった富岡敬明は明治二十(1887)年熊本県の三
角西港を建設し、有明海の海運の中心施設をつくり上げました。この時旧小城藩
三里地区の人々をこの建設のために熊本に移住させ、ここでも「小城の力」が発
揮されました。
 富岡敬明は若くして小城藩大野の代官として筑前との国境の要衛を守る重要な
役割を果たしました。司馬遼太郎の名作「歳月」には富岡の友人江藤新平が脱藩
の罰で打ち首にならないよう肥前の山奥にかくまった逸話が記録されています。
江藤は、この山奥の大野代官所に富岡によってかくまわれ、寺子屋の教師をして
いたことが近年知られるところとなりました。
====================================
★「肥前の菓子 シュガーロード長崎街道を行く」のご案内

 弊店社長・村岡安廣の著作「肥前の菓子」が佐賀新聞より発売されております。
長崎街道は菓子の技術が伝わった道として、「シュガーロード」とも呼ばれてい
ます。著者は研究のため、年月をかけて佐賀、日本はもちろん、ポルトガル、ス
ペイン、韓国、中国、タイなど多くの国々を訪れています。ぜひご一読下さい。

 価格1,000円(税込)

佐賀県内の書店、村岡総本舗直売店で販売しております。
メールでのご注文も受け付けております。お名前、ご住所、お電話番号、冊数を
ご記入の上、下記までご連絡下さい。
(送料1冊210円、冊数により違ってきます。)

info@muraoka-sohonpo.co.jp
===================================
★「お客様の広場」

 今回もホームページ上よりお買い上げいただいたお客様と、店頭でアンケート
に答えていただいたお客様のご意見を掲載いたします。     
                  
ありがたいご意見を数多くいただき、本当に感謝いたしております。
ご協力ありがとうございました。

「90才の母は今、病床に着いていますが、しっとり感があり歯がなくても食べら
 る程よいやわらかさと甘さで喉にもつまらない“とら焼宗歓”は大好きです。
 食事や他のお菓子はちょっとしか食べてくれませんが、とら焼宗歓だけはおい
 しいと言って1個食べてくれますので私まで嬉しくなり、いつも買ってます。」
 (佐賀市・女性)

「いつもお世話になっております。特に今回実家を新築する時は大工さんへの
 手土産から上棟式・新築祝と毎回、村岡総本舗のお世話になりました。羊羹も
 とら焼宗歓も大好きです。又、佐賀駅北口店の喫茶コーナーもゆっくりくつろ
 ぐことが出来て、大好きです。」
 (佐賀市・女性)
===================================
★今月の菓子

●「栗きんとん羊羹」(10月限定・季節の棹物)
  小豆を一切使わず、羊羹の部分も栗で作られた秋ならではのぜいたくな
  一品です。大きな栗粒とともにお楽しみ下さい。
   ・定価 2100円、1365円(通信販売可) ・賞味期限 10日間
・販売期間 10月
  (http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/category/010_kurikinton.html)

●「麦と栗」
  素朴な味わいの白餡と麦こがしの皮、ひと粒栗の三種類のハーモニーは
  多くの方々から好評を得ています。季節限定商品です。
   ・定価 210円(通信販売不可)・賞味期間 6日間
   ・販売期間 通年 

●「菓悦」
  秋の代表的な味覚である栗一粒を桃山生地で包み焼き上げました。
  栗好きな方に好評の抹茶にもよく合う菓子です。
   ・定価 294円(通信販売可) ・賞味期間 12日間
   ・販売期間 通年
 (http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/product/kaetsu.html)

● 「栗大福」(季節の朝生)
  栗の風味と求肥(ぎゅうひ)独特の食感。小倉あんのおいしさを一度に
  味わえる贅沢な秋ならではの一品です。
   ・定価 158円 ・賞味期間 2日間
   ・販売期間 9月~11月

● 「延年菊」(上生菓子)
  紅色の練切で白餡を包み菊花の型に押して仕上げました。菊は香り高く
  気品があるので邪気を払い寿命を延ばすと伝えられています。
   ・定価 231円 ・賞味期間 当日限り
   ・販売期間 10月

 商品のご注文、お問い合わせは下記の方までお願いいたします。
 また、これらの商品がない店舗も一部ございますのでご了承ください。

ホームページ http://www.muraoka-sohonpo.co.jp
mail info@muraoka-sohonpo.co.jp
フリーダイアル 0120-35-8057(午前8時~午後8時)
FAX  0952-37-3191
====================================
★ 最近取り上げていただいたテレビ、雑誌等

・『スカイマーク』9月号特集「シュガーロードと佐賀のお菓子」に“羊羹の
 ふるさとで愛される昔ながらの風雅な味”として小城羊羹・特製切り羊羹が
 紹介されました。
===================================
★直営店での催し物の御案内

10月 3日(土) 福岡店お月見会(午前10時~午後7時)
・店内商品1,050円以上お買い上げのお客様に小型小城羊羹(2本入)進呈
・季節の棹物「栗きんとん羊羹」や「麦と栗」など季節菓子の販売
・小倉の餡に栗が入った「栗羊羹」のご試食と抹茶の無料サービス

10月10日(土)多久店八周年秋の収穫祭(午前8時~午後8時)   
・店内商品1,050円以上お買い上げのお客様に小型小城羊羹(2本入)進呈
・お子様や初めての方のための簡単な抹茶の飲み方講座
 (午前11時・午後2時)
・特製切り羊羹実演(午前10時・午後3時)
・小倉の餡に栗が入った「栗羊羹」のご試食と抹茶の無料サービス

とら焼き宗歓四個付けキャンペーン日程
 10月17日(土)・18日(日) 鳥栖店(午前8時~午後8時)
 10月24日(土) 小城地区 小城本店・小城中央店(午前8時~午後8時)
               小城駅前店(午前9時~午後6時)                     
・とら焼き宗歓4個付けキャンペーンでは、店内商品1,050円以上お買い上げの
 お客様に『とら焼き宗歓』4個無料進呈

====================================
★ 各地催し物の御案内

「特製切り羊羹」、「栗羊羹」、「とら焼き宗歓」、「丸ぼうろ」、「極上羊羹 
心・愛・和」 をお持ちする予定です。

・10月14日~10月20日 小田急藤沢店 (TEL 0466-26-6111)
・10月14日~10月20日 阪神百貨店  (TEL 06-6361-1381)
・10月22日~10月28日 東武船橋   (TEL 047-425-2211)
・10月22日~10月28日 東急東横店  (TEL 03-3477-4307)
・10月29日~11月 3日 京阪守口店  (TEL 06-6994-1313)
・10月30日~11月 3日 バルーンフェスタ
====================================
★ 「特製切り羊羹」実演販売

外側にシャリ感があり中は柔らかい、生菓子感覚の羊羹である「特製切り羊羹」
の実演販売です。切りたての羊羹は普通の羊羹よりもみずみずしく独特の味わい
です。これは、予約注文の「流し箱羊羹」(3885円)でのみ味わえる感覚ですの
で、ぜひお試しください。

・10月 1日~10月6日 長崎浜屋 (TEL 0958-24-3221)
====================================
★とらやき宗歓アンケート9月の当選者

直営店や東京、大阪での催し物でお買い上げいただいたお客様に差し上げている
アンケートはがきの当選結果です。今回も8月31日までに、アンケートに答えら
れた方を対象とさせていただきました。
「とらやき宗歓」(1113円相当分)を10名様にプレゼントさせていただきます。
おめでとうございます。

結城ルミ子様(福岡市) 牧瀬光男様(東京都)
岡山二三代様(鹿児島市)浜田妙子様(福岡市)
二又奈保子様(久留米市)荒岡京子様(福岡市)
廣久美子様 (兵庫県) 秦美治子様(広島県)
甲斐田恵子様(佐賀市) 山下照代様(佐賀市)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
★ お願い

おかげさまで「村岡総本舗便り」は登録者数が約2000名となりました。
また、店舗でお渡ししている「ダイジェスト版」のほうも9月は約11600名の方に
お渡しができ、本当にありがたく存じます。一人でも多くの方に和菓子のすばら
しさを知っていただければと思っておりますので、和菓子にご興味がある方には
ぜひ下記のアドレスをお知らせください。

すぐにご登録いただけます。
 http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/mailmagazine.html 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
★福岡空港をご利用の皆様へ

博多大丸エアポートショップで「特製羊羹(1本 1260円)」(価格税込みです)が
お買い求めになれます。
第一ターミナル、第二ターミナル2階の岩田屋で「小城羊羹(2本入1575円・3本入
2310円)・小型小城羊羹(5本入672円・8本入1050円・12本入1575円)」(税込み
価格)がお買い求めになれます。

販売店は下記を御参照ください

博多大丸エアポートショップ
(http://fukuoka.e-machi.ne.jp/109389/)

福岡空港第2ターミナル
(http://shop.fuk-ab.co.jp/store/shop/details/shop_detail59.html)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆村岡総本舗だより◆

提供・発行:(株)村岡総本舗 http://www.muraoka-sohonpo.co.jp
本店・羊羹資料館 佐賀県小城市小城町861 
     

     TEL 0952-37-3173(代)
     0120-35-8057
     FAX 0952-37-3191

※本誌に関する御意見・御感想・などのお問い合わせ先
     info@muraoka-sohonpo.co.jp
※当メールマガジンに掲載された記事を使用される場合は、メールにて一言お
 申し付けください。
※本誌のご解約は、「メールマガジン不要」と書いてinfo@muraoka-sohonpo.co.jpまで
 お送り頂くか、ホームページ(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp)にて
 解約して頂きますようお願い致します。

このエラーメッセージは WordPress の管理者にだけ表示されます

エラー: アカウントに接続できません。

アカウントを接続するには、Instagram Feed の設定ページに移動してください。