創業明治32年 (1899年) 小城羊羹初祖 村岡総本舗

村岡総本舗だより10月号85号

アイキャッチ画像 メールマガジン

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆村岡総本舗だより◆
2008年 10月号 No.85
毎月一回発行の和菓子の情報誌です。一人でも多くの方に村岡総本舗の考えを
理解していただければ幸いです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 神無月の10月、これから11月にかけて旧暦9月9日の重陽の節句の祭、
いわゆる「おくんち」が九州各地で行なわれます。九月九日の重陽の節句は三
月三日の桃の節句や五月五日の端午の節句と同様に重要な宮中行事でもありま
した。菊の節句として知られていましたが、民間ではこの時季「おくんち」す
なわち九の重なる日として盛んに祭りが行なわれました。
 九は中国においては最も大きな数字として大切にされ、とりわけ九の重なる
九月九日は一年の内でも最も重要な日でありました。羊羹の起源とされる「う
いろう」は中国では年糕(ネンカオ)と表わされますが、重陽の日の特別な年
糕が重陽糕であり赤く染めたういろうの中に小豆が入ったおめでたい餅菓子で
す。肥前(佐賀、長崎)は中国との交流の歴史が古く、おくんちや餅菓子は今
なお盛んなまま残されています。
 村岡総本舗では中国の餅菓子、豆沙条斗糕(とうさじょうとうこう)が玄海
地方を中心とした九州に「けいらん」の名で伝わっていることに因み、米の最
も古い伝来地の名「菜畑」として餅菓子をつくりあげました。小豆、柚子、梅
の三種の味があり、もち米の独特の粘りと豊かな舌ざわりが特長となっており
ます。

今回も「村岡総本舗だより」の読者の特典としまして、「村岡総本舗だより」の
一枚目をプリントアウトして直売店にもって来ていただいた方に、100円前後の
商品を1個プレゼントします。「村岡総本舗だよりを持ってきました」と販売員
に渡していただきますよう、お願いいたします。

 期限は発行日~ 10月31日までです(感謝祭の日は除く)。ささやかなプレ
ゼントですが、ぜひご活用ください。
===================================
目次
・特集「人間国宝 鈴田滋人氏」
・「肥前の菓子 シュガーロード長崎街道を行く」のご案内
・「お客様の広場」
・今月の菓子
・最近取り上げていただいたテレビ、雑誌等
・直営店での催し物の御案内
・各地催し物の御案内
・「とらやき宗歓」アンケート9月の当選者発表
===================================
★ 特集「人間国宝 鈴田滋人氏」

 この度文部科学省文化庁より重要無形文化財保持者として佐賀県鹿島市の鈴田
滋人氏が認定されました。
 現存の最も若い人間国宝となった鈴田氏は染色家として父君鈴田照次氏の跡を
次ぎ、この道に入り、この栄誉を担うこととなりました。
 鈴田照次氏は昭和49年夏村岡総本舗のオリジナルカレンダー制作の依頼を受
け、以来5年間村岡総本舗のためにカレンダーの原画を作製していただきました。
その折の名作が昭和51年11月12月の「羊羹手づくりの図」であり、明治、
大正期の羊羹づくりのあり様が復元され、村岡総本舗羊羹資料館開館の原点とな
りました。加えて昭和51年には鍋島更紗復元第一作の木版図案を村岡総本舗の
包装紙用に制作されました。木版の細かい紋様と天然染料による色彩のため包装
紙制作は困難を極め、完成には約2年の歳月を要しました。その2年後には手提
袋も、この図案に社名を中央に入れて作製し、鈴田照次氏本人からも大きな賛意
をいただきました。
 残念ながら鈴田照次氏は昭和56年、64歳で逝去されました。人間国宝には
あと一年あるいは半年と言われていた時期の急逝であり、今回の滋人氏の認定は
父君の功績がプラスされてのことと拝察しています。
 滋人氏はその後平成4年から3年間村岡総本舗のカレンダー制作を引き受けて
いただきました。その新しい色と形は照次氏とは異なる新しい時代を感じるもの
があり、今後も父君の大きな功績の上に、さらなる新たな技を積み上げられるこ
とが期待されています。
====================================
★「肥前の菓子 シュガーロード長崎街道を行く」のご案内

 弊店社長・村岡安廣の著作「肥前の菓子」が佐賀新聞より発売されております。
長崎街道は菓子の技術が伝わった道として、「シュガーロード」とも呼ばれてい
ます。著者は研究のため、年月をかけて佐賀、日本はもちろん、ポルトガル、ス
ペイン、韓国、中国、タイなど多くの国々を訪れています。ぜひご一読下さい。

 価格1,000円(税込)

佐賀県内の書店、村岡総本舗直売店で販売しております。
メールでのご注文も受け付けております。お名前、ご住所、お電話番号、冊数を
ご記入の上、下記までご連絡下さい。
(送料1冊210円、冊数により違ってきます。)

info@muraoka-sohonpo.co.jp
===================================
★「お客様の広場」

 今回もホームページ上よりお買い上げいただいたお客様と、店頭でアンケート
に答えていただいたお客様のご意見を掲載いたします。     
                  
ありがたいご意見を数多くいただき、本当に感謝いたしております。
ご協力ありがとうございました。

「機械化(オートメーション)が常識と思っていました。一本一本手作業で
 切り分けされていてびっくりしました。名物『切りようかん』おいしかった
 です。」(小郡市・男性)

「とても気がきいていると思います。最高です。何回も来ようと思わせます。」
 (福岡市・女性)

「適度な甘さで、おいしいです。店での接待も、とても感じが良いです。」
 (山門郡・男性)

「いつもおいしいようかんと、お茶ありがとうございます。」
 (唐津市・加勢田様)
===================================
★今月の菓子

●「栗きんとん羊羹」(10月限定・季節の棹物)
  小豆を一切使わず、羊羹の部分も栗で作られた秋ならではのぜいたくな
  一品です。大きな栗粒とともにお楽しみ下さい。
   ・定価 2100円、1365円(通信販売可) ・賞味期限 10日間
・販売期間 10月
  (http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/category/010_kurikinton.html)

●「麦と栗」
  素朴な味わいの白餡と麦こがしの皮、ひと粒栗の三種類のハーモニーは
  多くの方々から好評を得ています。季節限定商品です。
   ・定価 210円(通信販売不可)・賞味期間 6日間
   ・販売期間 9月~5月 

●「菓悦」
  秋の代表的な味覚である栗一粒を桃山生地で包み焼き上げました。
  栗好きな方に好評の抹茶にもよく合う菓子です。
   ・定価 294円(通信販売可) ・賞味期間 12日間
   ・販売期間 通年
 (http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/product/kaetsu.html)

● 「栗大福」(季節の朝生)
  栗の風味と求肥(ぎゅうひ)独特の食感。小倉あんのおいしさを一度に
  味わえる贅沢な秋ならではの一品です。
   ・定価 158円 ・賞味期間 2日間
   ・販売期間 9月~11月

● 「延年菊」(上生菓子)
  紅色の練切で白餡を包み菊花の型に押して仕上げました。菊は香り高く
  気品があるので邪気を払い寿命を延ばすと伝えられています。
   ・定価 231円 ・賞味期間 当日限り
   ・販売期間 10月

 商品のご注文、お問い合わせは下記の方までお願いいたします。
 また、これらの商品がない店舗も一部ございますのでご了承ください。

ホームページ http://www.muraoka-sohonpo.co.jp
mail info@muraoka-sohonpo.co.jp
フリーダイアル 0120-35-8057(午前8時~午後8時)
FAX  0952-37-3191
====================================
★ 最近取り上げていただいたテレビ、雑誌等

・フジテレビ番組「ウチくる!?」に8月24日、流し箱羊羹『小城櫻』が
 紹介されました。

・西日本新聞社発行の情報紙『フクオカ・ビィーキ』9月19日号“小さな
 旅”欄に小城市が案内され、村岡総本舗も紹介されました。
 小城市江里山棚田の彼岸花シーズンに合わせた掲載で、羊羹資料館と羊羹
 づくり等がとりあげられ「素材はもちろん、いい水じゃないと、いい羊羹
 はできません」という永野光教小城工場長の談話も載っています。

・佐賀新聞読者向け情報紙『フィット・プラス』9月26日号“シリーズ
 よか余暇、遊びマナビスト”欄に村岡安廣社長が登場、史跡探訪などに
 ついて語っています。
===================================
★直営店での催し物の御案内

10月 4日(土)  多久店七周年秋の収穫祭(午前8時~午後8時)   
・店内商品1,050円以上お買い上げのお客様に金券の進呈
・お子様や初めての方のための簡単な抹茶の飲み方講座
 (午前10時・午後3時)
・特製切り羊羹実演(午前10時・午後3時)
・小倉羊羹に栗が入った全国的にも珍しい「村岡栗羊羹」のご試食と抹茶の
 無料サービス

とら焼き宗歓四個付けキャンペーン日程
 10月11日(土) 福岡店(午前10時~午後7時)
 10月18日(土)・19日(日) 鳥栖店(午前8時~午後8時)
 10月25日(土) 小城地区 小城本店・小城中央店(午前8時~午後8時)
               小城駅前店(午前9時~午後6時)                                
・とら焼き宗歓4個付けキャンペーンでは、店内商品1,050円以上お買い上げの
 お客様に『とら焼き宗歓』4個無料進呈
====================================
★ 各地催し物の御案内

「特製切り羊羹」、「栗羊羹」、「とら焼き宗歓」、「丸ぼうろ」、「極上羊羹 
心・愛・和」 をお持ちする予定です。

・10月 1日~10月 7日 名鉄百貨店 (TEL 052-585-1111)
・10月 2日~10月 7日 小田急新宿店(TEL 03-3342-1111)
・10月 8日~10月14日 横浜高島屋 (TEL 045-311-5111)
・10月22日~10月27日 小田急藤沢店(TEL 0466-26-6111)
・10月23日~10月29日 東武船橋  (TEL 047-425-2211)
・10月29日~11月 4日 日本橋高島屋(TEL 03-3211-4111)
・10月30日~11月 3日 バルーンフェスタ
====================================
★ 「特製切り羊羹」実演販売

外側にシャリ感があり中は柔らかい、生菓子感覚の羊羹である「特製切り羊羹」
の実演販売です。切りたての羊羹は普通の羊羹よりもみずみずしく独特の味わい
です。これは、予約注文の「流し箱羊羹」(3885円)でのみ味わえる感覚ですの
で、ぜひお試しください。

・10月 1日~10月6日 長崎浜屋 (TEL 0958-24-3221)
====================================
★とらやき宗歓アンケート9月の当選者

直営店や東京、大阪での催し物でお買い上げいただいたお客様に差し上げている
アンケートはがきの当選結果です。今回も8月31日までに、アンケートに答えら
れた方を対象とさせていただきました。
「とらやき宗歓」(1113円相当分)を10名様にプレゼントさせていただきます。
おめでとうございます。

甲木敬介様 (山門郡) 加勢田 篤様(唐津市)
安藤信正様 (北九州市)城戸 篤様 (玉名市)
三根久美子様(福岡市) 古賀絹代様 (大川市)
木山芳子様 (玉名市) 三小田ルリ子様(柳川市)
田畠由佳里様(唐津市) 中野 智様 (仲多度郡)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
★ お願い

おかげさまで「村岡総本舗便り」は登録者数が約2000名となりました。
また、店舗でお渡ししている「ダイジェスト版」のほうも9月は約12650名の方に
お渡しができ、本当にありがたく存じます。一人でも多くの方に和菓子のすばら
しさを知っていただければと思っておりますので、和菓子にご興味がある方には
ぜひ下記のアドレスをお知らせください。

すぐにご登録いただけます。
 http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/mailmagazine.html 
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
★福岡空港をご利用の皆様へ

博多大丸エアポートショップで「特製羊羹(1本 1260円)」(価格税込みです)が
お買い求めになれます。

販売店は下記を御参照ください

博多大丸エアポートショップ
(http://fukuoka.e-machi.ne.jp/109389/)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆村岡総本舗だより◆

編集・構成:村岡総本舗企画室長  村岡由隆
提供・発行:(株)村岡総本舗 http://www.muraoka-sohonpo.co.jp
本店・羊羹資料館 佐賀県小城市小城町861 
     

     TEL 0952-37-3173(代)
     0120-35-8057
     FAX 0952-37-3191

※本誌に関する御意見・御感想・などのお問い合わせ先
     info@muraoka-sohonpo.co.jp
※当メールマガジンに掲載された記事を使用される場合は、メールにて一言お
 申し付けください。
※本誌のご解約は、「メールマガジン不要」と書いてinfo@muraoka-sohonpo.co.jpまで
 お送り頂くか、ホームページ(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp)にて
 解約して頂きますようお願い致します。