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◆村岡総本舗だより◆
2009年 9月号 No.96
毎月一回発行の和菓子の情報誌です。一人でも多くの方に村岡総本舗の考えを
理解していただければ幸いです。
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長月九月、まだまだ残暑の厳しい今日この頃です。
京都における丹波地方は穀類や果実の宝庫として知られています。京菓子の原
料である栗、小豆、黒豆、山芋などの高級素材が丹波地方を中心に栽培されてい
ます。その独特の地味と気候が秀れた菓子の原料を生みだすと言われます。
「羊羹のふるさと小城」において、この丹波地方に匹敵するのが佐賀県東北部
の南山村北山村地域でありました。北が福岡市である北山村、南山村は現在佐賀
市富士町となっていますが、江戸時代はほとんどが小城藩領でありました。秋の
収穫物である栗、小豆などを牛の背にのせて小城の町中へ運ぶ牛や馬は、小城清
水観音近くの白坂峠を通っていました。そして須賀神社前の芝原といわれる広場
で市がたち、様々な交易が行なわれていたようです。村岡総本舗の前身はこの市
を主催する米穀商でありました。江戸期も小城町といわれた小城鍋島藩の中心地
にあって旧千葉氏城下町の中心であった北浦、吉田、横町地区の米穀を司る重要
な役割を果していました。この市の中に小粒の芝栗といわれるコクのある豊かな
味わいの栗があり、大正昭和前期には旧制中学男子生徒のアルバイトとしてこの
「ゆで栗売り」が営なまれていました。
豊かな栗のあじわいと山芋のやさしい舌触りを味わっていただける「白坂」は
このような故事にちなむ銘菓として生まれました。秋の第一陣の味覚としてお楽
しみ下さい。
今回も「村岡総本舗だより」の読者の特典としまして、「村岡総本舗だより」
の一枚目をプリントアウトして直売店にもって来ていただいた方に、100円前後の
商品を1個プレゼントします。「村岡総本舗だよりを持ってきました」と販売員
に渡していただきますよう、お願いいたします。
期限は発行日~9月30日までです(感謝祭の日は除く)。ささやかなプレ
ゼントですが、ぜひご活用ください。
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目次
・特集「秋到来で栗三昧」
・「肥前の菓子 シュガーロード長崎街道を行く」のご案内
・「お客様の広場」
・今月の菓子
・最近取り上げていただいたテレビ、雑誌等
・直営店での催し物の御案内
・各地催し物の御案内
・「とらやき宗歓」アンケート8月の当選者発表
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★ 特集「秋到来で栗三昧」
「九里よりうまい十三里半」の広告そしてポスターが今月よりおめ見えしまし
た。新小城工場完成より二年近い年月のうちに、ようやく製造体制が整い、秋到
来とともにお知らせすることができました。「九里+四里うまい」ので十三里に
半が加えられたこのことばはいつから始まったものか判りませんが、村岡総本舗
がしっかりと素材としての栗を前面に押し出したのは昭和五十三年十月発売の「
菓悦」でありました。佐賀工場稼動後の村岡総本舗製菓部の新しい取り組みとし
て、当時全国的に待望された栗菓子として登場しました。黄味あんの桃山生地で
一粒栗を包んだ菓悦のあじわいの豊かさは村岡総本舗として画期的な商品であり
ました。栗の入手はむずかしく、この品質向上には様々な努力を要したのです。
国内産が入手できずやむなく韓国産に切り換えたこともありました。幸い国内産
の入手が復活し、価格も相応な状況となったため現在では村岡総本舗の栗菓子に
はすべて国内産が使用されています。
最もむずかしい仕事は「栗きんとん羊羹」です。寒天、砂糖を除く原料すべて
が栗のため当初は手間がかかり、村岡総本舗らしい味わいを創り出すためにも時
間がかかりました。固くなりやすいこともあり、この調整も問題となりました。
それでも現在では期間限定品として一定量を売り切ることで、製造販売ともに当
初の困難はかなり小さなものとなりました。
秋ならではの期間限定品、年中を通して製造する常時販売品それぞれの栗菓子
の豊かなあじわい、おいしさを存分にお楽しみいただきますよう何卒宜しくお願
い申し上げます。
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★「肥前の菓子 シュガーロード長崎街道を行く」のご案内
弊店社長・村岡安廣の著作「肥前の菓子」が佐賀新聞より発売されております。
長崎街道は菓子の技術が伝わった道として、「シュガーロード」とも呼ばれてい
ます。著者は研究のため、年月をかけて佐賀、日本はもちろん、ポルトガル、ス
ペイン、韓国、中国、タイなど多くの国々を訪れています。ぜひご一読下さい。
価格1,000円(税込)
佐賀県内の書店、村岡総本舗直売店で販売しております。
メールでのご注文も受け付けております。お名前、ご住所、お電話番号、冊数をご
記入の上、下記までご連絡下さい。
(送料1冊210円、冊数により違ってきます。)
info@muraoka-sohonpo.co.jp
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★「お客様の広場」
今回もホームページ上よりお買い上げいただいたお客様と、店頭でアンケート
に答えていただいたお客様のご意見を掲載いたします。
ありがたいご意見を数多くいただき、本当に感謝いたしております。
ご協力ありがとうございました。
「佐賀へ行く毎に、楽しみに寄ります。店頭ではあれも、これも・・・と悩んでし
まうほどです。待っている家族の喜ぶ顔を浮かべ、あちこち手が出ます。」
(佐世保市・松本様)
「私が結婚する前に、親と一緒に小城まで旅行に行き、何軒か行ったお店で、
試食させてもらい、村岡さんと出逢いました。あのおいしさが忘れられず、
結婚した主人、産まれてきた子供たちにぜひ、食べさせたくて、また熊本か
ら行きました。何年も前の味を想い出し、主人、子供も大変喜びました。ま
た、家族で足を運びたいと思います。」
(熊本市。松下様)
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★今月の菓子
●「白坂」(しらさか)(季節の棹物)(栗入り薯蕷羹)
秋の代表的味覚である栗を山の芋を用いた薯蕷羹(じょうよかん)にちらしま
した。薯蕷羹は軽羹よりもしっとりとした生地で、あっさりとした食べ口が
特長です。
・定価 1365円 (通信販売可) ・賞味期限 10日間
・販売期間 9月
(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/category/009_sirasaka.html)
●「栗羊羹」
小倉餡と栗の組み合わせが絶妙の味わいを引き出しました。普通はこしあんの
羊羹に栗が入ったものが多いので、全国的に見ても珍しい栗羊羹です。賞味期
間が長いため、敬老の日のプレゼントにも重宝されています。
・定価 1470円 (通信販売可) ・賞味期間 180日間
・販売期間 通年
(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/product/tokusei_kuriyokan.html)
●「麦と栗」
素朴な味わいの白餡と焼麦の皮、ひと粒栗の三種類のハーモニーは多くの方々
から好評を得ています。季節限定商品です。
・ 定価 210円(通信販売不可) ・賞味期間6日間
・ 販売期間 9月~5月
●「月見だんご」(季節の朝生)
くしに黄色と白の団子が刺さった見た目にもかわいい菓子です。
お月見の時期に特に人気が高く、福岡店お月見会イベントでは毎回売り切れも
出ています。
・定価 126円 (通信販売不可) ・賞味期限 当日限り
・販売期間 9月
●「萩の露」(上生菓子)
秋の七草の一つである萩に露が降りかかっている様子を、きんとんとこはく羹
で表現した、季節感あふれる上生菓子です。
・定価 231円 (通信販売不可) ・賞味期限 当日限り
・販売期間 9月
商品のご注文、お問い合わせは下記の方までお願いいたします。
また、これらの商品がない店舗も一部ございますのでご了承ください。
ホームページ http://www.muraoka-sohonpo.co.jp
mail info@muraoka-sohonpo.co.jp
フリーダイアル 0120-35-8057(午前8時~午後8時)
FAX 0952-37-3191
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★ 最近取り上げていただいたテレビ、雑誌等
・中島久枝氏著「全国のごひいき和菓子“甘味主義”」に村岡総本舗の特製切り
羊羹が紹介されました。
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★直営店での催し物の御案内
9月 4日(金)唐津店感謝祭(午前9時~午後7時30分)
・店内商品1,050円以上お買い上げのお客様に小型小城羊羹(2本入り)を進呈
・自家製あんを使った「氷あずき」の無料サービス
・小倉の餡に栗が入った「栗羊羹」をはじめ、いろいろなご試食
9月11日(金)佐賀駅北口店感謝祭(午前8時~午後8時)
・店内商品1,050円以上お買い上げのお客様に小型小城羊羹(2本入り)を進呈
・小倉の餡に栗が入った「栗羊羹」のご試食と抹茶の無料サービス
・「特製切り羊羹」実演販売(午前10時・午後3時)
・初めての方のための簡単な抹茶の飲み方・たて方の無料講座
(午前11時・午後2時)
9月19日(土)小城中央店江里山棚田祭り(午前8時~午後8時)
・案内はがきをお持ちの方に小さくても本格的で賞味期間も長い「小型小城羊
羹(2本入り)」を無料進呈
・初めての方のための簡単な抹茶の飲み方・たて方の無料講座
(午前10時・午後3時)
・「特製切り羊羹」実演販売(午前11時・午後2時)
・季節の棹物「白坂」や「栗大福」など季節菓子の試食販売
・小倉の餡に栗が入った「栗羊羹」のご試食と抹茶の無料サービス
●とら焼宗歓4個付けキャンペーン日程
9月27日(日)佐賀総本店(午前8時~午後8時)
佐賀空港店(午前6時~午後7時)
・店内商品1,050円以上お買い上げのお客様に『とら焼き宗歓』4個無料進呈
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★ 各地催し物の御案内
「特製切り羊羹」、「栗羊羹」、「とら焼き宗歓」、「丸ぼうろ」、「極上羊羹
心・愛・和」 をお持ちする予定です。
・9月 2日~9月 8日 阪神百貨店 (TEL 06-6361-1381)
・9月 2日~9月 8日 熊本鶴屋 (TEL 096-356-2111)
・9月 3日~9月 9日 東急東横店 (TEL 03-3477-3111)
・9月16日~9月22日 浦和伊勢丹 (TEL 048-834-1111)
・9月16日~9月23日 宮崎山形屋 (TEL 0985-31-3111)
・9月17日~9月23日 近鉄阿倍野店(TEL 06-6624-1111)
・9月23日~9月29日 京都高島屋 (TEL 075-221-8811)
・9月30日~10月6日 名鉄百貨店 (TEL 052-585-1111)
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★ 「特製切り羊羹」実演販売
外側にシャリ感があり中は柔らかい、生菓子感覚の羊羹である「特製切り羊羹」
の実演販売です。切りたての羊羹は普通の羊羹よりもみずみずしく独特の味わい
です。これは、予約注文の「流し箱羊羹」(3885円)でのみ味わえる感覚ですの
で、ぜひお試しください。
9月25日 長崎浜屋 (TEL 0958-24-3221)
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★とらやき宗歓アンケート8月の当選者
直営店や東京、大阪での催し物でお買い上げいただいたお客様に差し上げている
アンケートはがきの当選結果です。今回も7月31日までにホームページでお買い
上げになられ、アンケートに答えられた方も対象とさせていただきました。
「とらやき宗歓」(1116円相当分)を10名様にプレゼントさせていただきます。
おめでとうございます。
塩山勝子様 (前原市) 神田晶子様(宝塚市)
伊藤憲三様 (新潟市) 森下真美様(長崎市)
植木弘子様 (一宮市) 小寺和美様(佐賀市)
田中真理子様(杵島郡) 近藤愛子様(東彼杵郡)
松本富美子様(佐世保市)松下卓浩様(熊本市)
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★ お願い
おかげさまで「村岡総本舗便り」は登録者数が約2000名となりました。
また、店舗でお渡ししている「ダイジェスト版」のほうも8月は約11800名の方に
お渡しができ、本当にありがたく存じます。一人でも多くの方に和菓子のすばら
しさを知っていただければと思っておりますので、和菓子にご興味がある方には
ぜひ下記のアドレスをお知らせください。
すぐにご登録いただけます。
https://www.muraoka-sohonpo.co.jp/page-html/osusume.php3?no=mmag
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★福岡空港をご利用の皆様へ
博多大丸エアポートショップで「特製羊羹(1本 1050円)」(価格税込みです)が
お買い求めになれます。
第一ターミナル、第二ターミナル2階の岩田屋で「小城羊羹(2本入1575円・3本入
2310円)・小型小城羊羹(5本入672円・8本入1050円・12本入1575円)」(税込み
価格)がお買い求めになれます。
販売店は下記を御参照ください
博多大丸エアポートショップ
(http://shop.fuk-ab.co.jp/store/shop/details/shop_detail73.html)
福岡空港第2ターミナル
(http://shop.fuk-ab.co.jp/store/shop/details/shop_detail59.html)
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◆村岡総本舗だより◆
提供・発行:(株)村岡総本舗 http://www.muraoka-sohonpo.co.jp
本店・羊羹資料館 佐賀県小城市小城町861
TEL 0952-37-3173(代)
0120-35-8057
FAX 0952-37-3191
※本誌に関する御意見・御感想・などのお問い合わせ先
info@muraoka-sohonpo.co.jp
※当メールマガジンに掲載された記事を使用される場合は、メールにて一言
お申し付けください。
※本誌のご解約は、「メールマガジン不要」と書いてinfo@muraoka-sohonpo.co.jpまで
お送り頂くか、ホームページ( http://www.muraoka-sohonpo.co.jp)にて
解約して頂きますようお願い致します。