創業明治32年 (1899年) 小城羊羹初祖 村岡総本舗

村岡総本舗だより6号261号

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◆村岡総本舗だより(パソコンEメール版)◆
             令和5年 6月号 No.261
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   4年目を迎える日本遺産 シュガーロード
  
  水無月6月、麦秋から本格的な蛍の季節を迎えます。

 令和2年6月「砂糖文化を広めた長崎街道~シュガーロード~」が日本遺産に認定されまし
た。江戸時代以降多くの砂糖文化が、この地において育くまれ、現在の伝統菓子となり、地域
の宝となっています。

 令和4年9月23日西九州新幹線が開通、武雄温泉から長崎まで5駅が開設されました。
この開通にあたりJRグループは全国で佐賀長崎デスティネーションキャンペーンを展開、
48頁の公式冊子が日本中のJR駅で配布されました。

 「佐賀・長崎 あなたの旅のコンパスをSとNへ」のタイトルの公式冊子には目次の次頁
10頁に5大観光テーマが紹介されました。
佐賀と長崎を結ぶ旅01~05のトップは「長崎街道で結ばれたスイーツ物語・砂糖文化を広
めた長崎街道~シュガーロード~」でありました。02うつわが結ぶやきものの里03佐賀と
長崎のうまかもん04地酒放浪旅05古き良き温泉郷を訪ねる等の既存の観光テーマを抑えて
のトップはまさにサプライズでありました。

 うまかもん即ちグルメは全国各地で大きな観光テーマとなっており、食文化の中では伝統菓
子のランクはそれほど高い評価はされていないと思われてきました。

 同様に佐賀長崎にあっては陶磁器の伝統のイメージは強烈で、2016年有田焼400年
イベントの盛況や、九州陶磁文化館における献上陶磁器展の高い評価、さらに100回以上
を数え100万人以上の来場者を数える有田陶器市等全国的な知名度は高いものがあり、同
様の日本遺産であってもシュガーロードの存在感は、はるかに低いと思われていたのです。

 今回ようやくランクアップしたシュガーロードは、この地の伝統文化の中で伝統菓子が全国
的にも際だって異なる高い価値をもつことが認識された結果とされています。

 この冊子では新しいスイーツ紹介が多く示されていますが、この地の伝統菓子には古い記録
が文書として残されており、砂糖を含め特別な情報が共有されています。

 砂糖では徳川幕府の一覧表とされる「武鑑」があります。各藩の幕府献上品の中に江戸期を
通じてのべ十種の砂糖があり、その七種が肥前(佐賀・長崎)でありました。佐賀藩2、小城
藩1、蓮池藩1、島原藩3で他の3種は福岡黒田藩1、豊前杵築藩1、美濃大垣藩1で九州で
九割を占め、九州はシュガーアイランドであったのです。

 羊羹では「卓子式(しっぽくしき)」。日本で最も古い煉羊羹資料とされ、寒天が羊羹に用い
られた最初の例とされています。1784年刊行された田中信平著の「卓子式」は、中国愛好
者であった医者田中信平が長崎の卓袱料理を記録した料理書といわれています。京都にルーツ
があるとされる煉羊羹ですが、記録が口伝のため伝わっておらず、現在は卓子式が最古といわ
れています。

 カステラや丸ぼうろでは「南蛮料理書」。写本は現在東北大学にあるとされ、17世紀頃の
記録とされています。肥前(佐賀・長崎)の修道院で制作されたと推定されていて、この記録
も四十年前から活字化されています。1600年頃とされる日葡辞書(ポルトガル辞書)と併
せて南蛮菓子を解明する貴重な資料となっています。

 これらの記録は現代につながり、肥前の地はその通りの伝統菓子を製造し、現代までその技
を受け継いできました。
JRグループによる佐賀・長崎デスティネーションキャンペーンの公式冊子のトップの栄誉に
輝いた日本遺産シュガーロードは、羊羹のふるさと小城そしてその中でたえず情報を発信する
村岡総本舗羊羹資料館が食文化ミュージアムをはじめとした4タイトルで、その中核となって
います。

 伝統菓子がさらに輝く現代において、羊羹のふるさと小城そして村岡総本舗羊羹資料館の役
割は高く評価されるところとなり、村岡総本舗は伝統菓子に注力しさらに輝く伝統文化として
皆様にお届けできるよう努力を続けてまいります。昨年秋よりの「伝統菓子の原料と伝統包装
展」の新しい展示を開催中の村岡総本舗羊羹資料館にぜひお立ち寄り下さい。

 さらに羊羹をはじめとした村岡総本舗の伝統菓子の本場の本物のおいしさをお楽しみいた
だけるご試食体験。食文化ミュージアムはじめ4タイトルの村岡総本舗羊羹資料館同じく日
本遺産シュガーロードはじめとした2タイトルの村岡総本舗本店にて本場のおいしさをお楽
しみ下さい。

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★長崎に弊店社員が参ります。

伝統製法の羊羹「小城羊羹・特製切り羊羹」をはじめ、「とら焼宗歓」「丸ぼうろ」に
加え、「カシューナッツ羊羹」もお持ちする予定です。
百貨店での催し物の良い点は、お客様と弊店社員が対話を行いながら商品を選べる点
にございます。
伝統製法の羊羹をはじめとする村岡総本舗の羊羹・和菓子をご覧頂き、ご購入頂けれ
ば幸いです。

・6月27日~7月 3日 長崎浜屋  「グルメ味発見」
(TEL 095-824-3221)
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★メール、FAX、電話による直売店でのお取り置きの受付につきまして

シベリア、ナッツ羊羹小凾、最中などの売り切れやすい商品や、複数箱の詰め合わせなど
の店頭でお待たせしてしまうご注文はメール等によるお取り置きも可能です。
下記の連絡先まで、ご希望の商品、個数、お名前、お電話番号、お引き取りになられたい
店舗名をお書きの上、お引き取り希望日の前日の午前中までにご連絡ください。

直売店ご案内 https://muraoka-sohonpo.co.jp/tempo
メール    info@muraoka-sohonpo.co.jp
FAX  0952-37-3191 
電話  0120-35-8057(午前8時~午後6時)
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季節限定の商品や、各地催し物のご案内を写真付きでご紹介しております。
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◆村岡総本舗だより◆
提供・発行:(株)村岡総本舗 http://www.muraoka-sohonpo.co.jp
   本店・羊羹資料館 佐賀県小城市小城町861
           TEL 0952-72-2131(代)
   営業本部    TEL 0952-37-3173(代) FAX 0952-37-3191
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