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◆村岡総本舗だより◆
2011年3月号 No.114
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弥生3月寒い冬が終り、いよいよ待望の春到来です。3月12日九州新幹線
全面開通となり博多鹿児島間の80分の旅が始まります。
久方ぶりにその名が復活する特急「さくら」は団塊世代にとって懐しい列車
です。東京長崎間を17時間で結び、ブルートレインの代名詞として大切な思
い出が数々残されました。戦前は関門トンネルが無かったため、門司下関間を
船で渡りさらに時間を要していました。その時代この3月5日に生誕百年とな
る村岡総本舗三代目村岡安夫は、このブルートレインの中で往年の名俳優長谷
川一夫のマスク姿に遭遇し感激したといわれます。
九州新幹線を運営するJR九州の前身は日本国有鉄道門司鉄道管理局であり
ました。村岡総本舗羊羹資料館には戦前の金看板が三枚展示されています。「
陸軍御用達」、「電話五十七番」と並び立つのが、「門鉄御指定品」の文字です。
門司鉄道管理局御指定品となった年代は不明ですが、日本国有鉄道いわゆる
国鉄の時代は昭和62年まで続き、村岡総本舗の販路の大きな部分を国鉄が占
めていました。
門司鉄道管理局勤務で著名な人物の一人が首相を長く務めノーベル平和賞を
受賞した佐藤栄作です。鉄道省に入り、大正13(1924)年6月門司鉄道管
理局に配属され昭和9(1934)年8月欧米派遣となるまで9年以上の長きに
わたり勤務し、その間に二日市駅長四か月、鳥栖運輸事務所長二年余の勤務歴
が残されています。次男で衆議院議員を勤めた佐藤信二は鳥栖で出生しました。
妻の佐藤寛子は茶道に熱心で保利茂元衆議院議長夫人保利豊子らと裏千家十四
世淡々斎宗匠の弟井口海仙宗匠に師事し、夫を支えたと言われます。
海外との盛んな交流や豊かな自然景観と相まった九州の鉄道の魅力は、新幹
線と同様に未来に向けて伸び続けています。
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目次
・特集「村岡安夫生誕百年」
・「肥前の菓子 シュガーロード長崎街道を行く」のご案内
・「お客様の広場」
・今月の菓子
・最近取り上げていただいたテレビ、雑誌等
・直営店での催し物の御案内
・各地催し物の御案内
・「とらやき宗歓」アンケート2月の当選者発表
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★ 特集「村岡安夫生誕百年」
今回は、3月5日で生誕百年を迎える村岡総本舗三代目社長村岡安夫を紹介い
たします。
明治44年3月5日佐賀県小城市小城町で村岡安吉、村岡キミの長男として生
を受け76年余の生涯を送りました。村岡安夫の仕事はまさに伝統菓子の近代と
現代をつなぐ「継承と改革」であったと思われます。
11歳の大正11年村岡総本舗はいち早く蒸気応用電動機利用の羊羹大量生産
方式を採用し近代化のさきがけとなりました。昭和10年には全国に広がり始め
たラミネート紙利用の充填式羊羹に取り組み、戦時中の海軍御用「海の誉」の大
量生産を実現しました。「海の誉」は赤道をこえ、遠くラバウル(ニューギニア)
まで送られ、酷暑にも耐え高い評価を得たといわれます。
戦前に発足し伝統菓子の名店によって組織された全国自家製餡組合の活動にも
参画し、戦後全国自家製餡組合を母体として始まった全国銘産菓子工業協同組合
(全国銘菓)では発起人の一人として積極的な活動を展開しました。全国銘菓に
刺激され設立された九州銘菓協会では発足から三十年余にわたり会長をつとめ、
九州の銘菓の発展に尽しました。今年は奇しくも九州銘菓協会60周年にあたり、
盛大な記念行事が行なわれることとなっています。
昭和30年に初めて羊羹以外の有平糖製造に着手し、村岡総本舗の数々の伝統
菓子の製造のきっかけとなりました。同年、伝統の切り羊羹の高級品である白小
豆だけを使用した特製切り羊羹を発売し、今日の村岡総本舗の基礎をつくりまし
た。平成6年の凶作により白小豆使用が制約され、価格改訂も加わり新しいデザ
インのレッテルとなった特製切り羊羹はそれまで京都大原美術工芸社制作の六色
刷の豪華なレッテルが発売以来約四十年使用され続けていたのです。
常に「継承と改革」を意識し仕事を進めた村岡安夫の座右の銘は次のことばで
ありました。
古くて古いものはほろぶ
新しくて新しいものもほろぶ
古くて新しいものはほろびず
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★「肥前の菓子 シュガーロード長崎街道を行く」のご案内
弊店社長・村岡安廣の著作「肥前の菓子」が佐賀新聞より発売されております。
長崎街道は菓子の技術が伝わった道として、「シュガーロード」とも呼ばれてい
ます。著者は研究のため、年月をかけて佐賀、日本はもちろん、ポルトガル、ス
ペイン、韓国、中国、タイなど多くの国々を訪れています。ぜひご一読下さい。
価格1,000円(税込)
佐賀県内の書店、村岡総本舗直売店で販売しております。
メールでのご注文も受け付けております。お名前、ご住所、お電話番号、冊数を
ご記入の上、下記までご連絡下さい。
(送料1冊210円、冊数により違ってきます。)
info@muraoka-sohonpo.co.jp
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★「お客様の広場」
今回もホームページ上よりお買い上げいただいたお客様と、店頭でアンケート
に答えていただいたお客様のご意見を掲載いたします。
ありがたいご意見を数多くいただき、本当に感謝いたしております。
ご協力ありがとうございました。
「福岡店で久しぶりの友人とお茶をいただきました。色々な試食がお店に並びどれ
をいただこうかと迷うほど、とら焼を試食させてもらい、次回はこれをいただこ
うと思います。お店の雰囲気も良く、次回もここでね、と別れました。」
(福岡市・田中様)
「いつも大切な方の贈り物として貴社の製品を遅らせて頂きますが、昔からの菓子
文化の発達した佐賀の良い物だと、人様にも自信を持って、お勧め出来ます。」
(佐賀県・女性)
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★今月の菓子
●「岡の花」(季節の棹物)
“桜の名所百選”の小城公園の「桜岡」をイメージして作られました。羊羹作り
同様に研究を重ね、やわらかな味わいに仕上げました。
・定価1365円 (通信販売不可) ・賞味期限 7日間
・販売期間 3月
(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/category/003_okanohana.html)
●「櫻羊羹」
櫻羊羹の名は羊羹のふるさと小城が三百年の昔より桜の名所であったことから
名付けられました。白小豆のみを使った繊細で上品な味わいは菓子愛好家の方々
からも支持されています。
・定価1365円 (通信販売可) ・賞味期限 15日間・販売期間 通年
(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/product/sakura_yokan.html)
●「おぎおんさん・さくらSAKURA」
桜の花びらの形をしたかわいらしい羊羹です。大変貴重な国産の白小豆や
大手亡豆を使った本格的な羊羹です。
ハート型にも見えることからホワイトンデーにもご利用頂いております。
また、パッケージが新しくなりました「さくらSAKURA」もございます。
・定価 5個入り 630円 10個入り 1050円(通信販売可) ・賞味期限 90日間
・販売期間 1月~7月
おぎおんさん
(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/product/ogionsan.html)
さくらSAKURA
(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/product/sakura.html)
●「菜の花」(上生菓子)
春の代表的な風物詩の一つである菜の花をきんとんで表現しました。小豆の粒
あんと白いんげん豆から作られるきんとんのハーモニーをお楽しみ下さい。
・定価231円 (通信販売不可) ・賞味期限 当日限り
・販売期間 3月
●小城の朔羊羹
年に6回限り生産する和三盆糖、備中産赤大豆を使用し最高品質の本練り羊羹です。
・価格 10500円(通信販売可)・賞味期間 20日間
・販売期間4、7、8、12、1、3月の1日のみ
※ただし、十五箱以上のご注文いただければ製造が可能ですので、ご相談
ください。
(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/product/tsuitachi.html)
商品のご注文、お問い合わせは下記の方までお願いいたします。
また、これらの商品がない店舗も一部ございますのでご了承ください。
ホームページ http://www.muraoka-sohonpo.co.jp
mail info@muraoka-sohonpo.co.jp
フリーダイアル 0120-35-8057(午前8時~午後8時)
FAX 0952-37-3191
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★ 最近取り上げていただいたテレビ、雑誌等
・サガテレビ二月四日放送番組『スーパーニュース』ふるさと遺産コーナーに村岡
総本舗羊羹資料館が登場、村岡由隆企画室長の説明で紹介されました。
・NHKテレビ二月七日放送番組『NEWSファイル佐賀』でバレンタインデーの
おすすめ菓子として『さくらSAKURA』が紹介されました。
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★直営店での催し物の御案内
●とら焼宗歓四個付キャンペーン日程
・3月 5日(土) 唐津店 (午前9時~午後7時30分)
唐津中央店(午前8時~午後8時)
・3月12日(土) 福岡店 (午前10時~午後7時)
・3月19日(土) 多久店・白石店(午前8時~午後8時)
・3月27日(日) 本店 (午前8時~午後8時)
小城中央店(午前8時~午後8時)
小城駅前店(午前9時~午後6時)
・「とら焼宗歓4個付けキャンペーン」では店内商品1,050円以上お買い上げの
お客様に『とら焼宗歓』四個無料進呈
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★ 各地催し物の御案内
「特製切り羊羹」、「とら焼き宗歓」、「丸ぼうろ」、「極上羊羹 心・愛・和」
をお持ちする予定です。
・3月 2日~3月 8日 阪急梅田 (TEL 06-6361-1381)
・3月 2日~3月 8日 中合福島店 (TEL 024-521-5151)
・3月 3日~3月 9日 近鉄上本町 (TEL 06-6775-1111)
・3月 9日~3月14日 横浜高島屋 (TEL 045-311-5111)
・3月 9日~3月15日 熊本鶴屋 (TEL 096-356-2111)
・3月10日~3月15日 中合酒田店 (TEL 0234-24-5511)
・3月10日~3月16日 小田急藤沢 (TEL 0466-26-6111)
・3月15日~3月22日 新宿高島屋 (TEL 03-5361-1111)
・3月16日~3月22日 近鉄松下 (TEL 0834-21-5000)
・3月17日~3月23日 近鉄阿倍野 (TEL 06-6624-1111)
・3月18日~3月28日 立川高島屋 (TEL 042-525-2111)
・3月23日~3月28日 小田急町田 (TEL 042-727-1111)
・3月23日~3月29日 博多阪急 (TEL 092-419-6106)
・3月30日~4月 4日 下関大丸 (TEL 0832-32-1111)
・3月31日~4月 5日 鹿児島山形屋(TEL 099-227-6111)
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★とらやき宗歓アンケート2月の当選者
直営店や東京、大阪での催し物でお買い上げいただいたお客様に差し上げている
アンケートはがきの当選結果です。ホームページでお買い上げになられ、アン
ケートに答えられた方も対象とさせていただきました。
「とらやき宗歓」(1,113円相当分)を10名様にプレゼントさせていただきます。
おめでとうございます。
樋口千恵様(多久市) 植木洋子様 (山口県)
桑岡英俊様(大分県) 西野枝里子様(嬉野市)
浦利範様 (佐世保市)鳴神初子様 (筑紫野市)
高木典子様(長崎県) 小林真理子様(姫路市)
田中順子様(福岡市) 橋口敦子様 (武雄市)
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★ お願い
おかげさまで「村岡総本舗便り」は登録者数が約2000名となりました。
また、店舗でお渡ししている「ダイジェスト版」のほうも2月は約11050名の方に
お渡しができ、本当にありがたく存じます。一人でも多くの方に和菓子のすばら
しさを知っていただければと思っておりますので、和菓子にご興味がある方には
ぜひ下記のアドレスをお知らせください。
すぐにご登録いただけます。
http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/mailmagazine.html
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★福岡空港をお使いの皆様へ
博多大丸エアポートショップで「特製羊羹(1本 1260円)」(税込み価格)が
お買い求めになれます。
第一ターミナル、第二ターミナル2階の岩田屋で「小城羊羹(2本入1575円・3本入
2310円)・小型小城羊羹(5本入672円・8本入1050円・12本入1575円)」(税込み
価格)がお買い求めになれます。
販売店は下記を御参照ください
博多大丸エアポートショップ
(http://fukuoka.e-machi.ne.jp/109389/)
福岡空港第2ターミナル
(http://shop.fuk-ab.co.jp/store/shop/details/shop_detail59.html)
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◆村岡総本舗だより◆
提供・発行:(株)村岡総本舗 http://www.muraoka-sohonpo.co.jp
本店・羊羹資料館 佐賀県小城町861
TEL 0952-37-3173(代)
0120-35-8057
FAX 0952-37-3191
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