創業明治32年 (1899年) 小城羊羹初祖 村岡総本舗

村岡総本舗だより11月号146号

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◆村岡総本舗だより◆
   2013年11月号 No.146
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 霜月十一月、今年は小豆や隠元豆の豊作が伝えられており、おいしい伝統菓子、和菓子が
今後も期待できそうです。

 9月15日NHK総合テレビにて放送された「うまい」の番組では、村岡総本舗の特製
切り羊羹の伝統製法が放送されました。佐賀マイスターの萩原隆文主任が原料の選別から
仕上げ、裁断、包装に至る各工程を紹介し、関東での視聴率は番組史上最高の11%とな
りました。

 「ようかん」という地味なテーマにこれほどの反響が寄せられた理由としては、日頃あ
まり味わうことのない「ようかん」に対する興味が潜在的には大きなものであったことが
推察されます。番組の中でも「もらったら食べるもの」の発言があったり、ふだんは殆ど
味わうことのない食品とのイメージが示されておりました。

 ここで「ようかん」の歴史はあまり紹介されず、伝統製法についても何故佐賀県小城市
村岡総本舗に残されたのかには触れられなかったのですが、伝統の羊羹の製法はしっかり
と詳細に取り上げられました。この「うまい」すなわち「おいしさ」の元は、やはり製法
と原料の選定そして道具の扱いにあります。

 元々番組にも一部紹介されたごとく携帯食、保存食でありました。昭和初期には多くの
羊羹が全国各地で製造され、軍用食としても常時用いられていました。昔の人は羊羹の
「おいしさ」を知っていたのです。
 戦後しばらくの後、し好品、贈答品、土産品となって、一部の愛好者に限られる傾向も
示され、本当の「おいしさ」がわからない傾向が強まりました。

 村岡総本舗では三代目村岡安夫が伝統製法の「おいしさ」を求めて昭和三十年特製切
り羊羹を創製しました。
伝統製法の切り羊羹の原料として今は殆ど使用されない白小豆を用いて伝統の羊羹づく
りの継続を目ざしたのです。日もちのするガゼット包装の煉りの効いた現在の羊羹づく
りが拡大していく中で、包装も京都の大原美術工芸社の多色刷の豪華なレッテル(羊羹
の包装は昔から、このドイツ語が用いられていました)を採用した意欲作ができ上った
のです。

 この六十年前の伝統製法の羊羹におけるイノベーションは、今にして思えば画期的な
試みでした。当時存在する最高の原料を用いて伝統製法の最高の羊羹づくりを試みた村
岡安夫の発案は、平成十五年佐賀マイスターに認定された村岡総本舗永野光教工場長の
長年の努力により、六十年近い歴史の中で入手困難な原料の確保や原料の高騰への対応、
後継者の育成等の数多くのハードルを乗りこえ、完成の域に達したのです。
 
 この「羊羹のおいしさ」を知る人が少なくなった時代に、平成二十三年村岡総本舗村
岡由隆副社長が「羊羹のおいしさ講座」を開設しました。本物の原料を用いた本物の伝
統製法の羊羹づくりを理解していただくための「羊羹のおいしさ講座」は一種のイノベ
ーションであり、画期的な試みとなりました。伝統製法の羊羹は切り立ての、みずみず
しさが生命ですが、シャリ感が強調されるあまり、単なる「砂糖の固まり」として味わ
う愛好者が多く、本物の味わいが伝わらないケースも多く示されています。このみずみ
ずしい切り立ての味わいを知っていただくための村岡由隆副社長の試みは、二年以上の
時間を経て現在も続けられており、以下の通りの日程で今後も続けられる予定です。
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★「羊羹のおいしさ」講座のご案内
  数種類の羊羹を実際にご試食していただきながら、佐賀が羊羹購入額が多い
理由や、材料などについて学べるセミナーです。

    講    師 :村岡総本舗 副社長 村岡由隆
●福岡店
     開 催 日 時 :11月23日(土)
     開 始 時 刻 :午前10時
     定    員 :21名
     参 加 費 用 :無料
     場    所 :福岡店 福岡市中央区浄水通り4-18
              
●佐賀総本店
 開 催 日 時 :11月10日(日)12月8日(日)
 開 始 時 刻 :午前10時
  定    員 :32名
  参 加 費 用 :無 料
  所 要 時 間 :60分
  場    所 :
              
 
※なるべく早目のご予約をお願い致します。
       予約電話番号:0952‐31‐2131
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★フェイスブックのご案内

2日に1回のペースで季節限定の商品や、各地での催し者のご案内を写真付きで
ご紹介しております。
「Googleにて「村岡総本舗 Facebook」で検索、又は下記をクリックの上、
ご覧頂ければ幸いです。
(http://ja-jp.facebook.com/muraokasouhonpo) 
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★お知らせ 

  店頭配布版の村岡総本舗だよりがPDFでご覧いただけるようになりました。
  写真も入っておりますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。
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★福岡空港をご利用の皆様へ

第一ターミナル、第二ターミナル2階の岩田屋で「小城羊羹(2本入1575円・
3本入2310円)・小型小城羊羹(5本入672円・8本入1050円・12本入1575円)」
(税込み価格)がお買い求めになれます。
販売店は下記を御参照ください
   福岡空港第2ターミナル
(http://shop.fuk-ab.co.jp/store/shop/details/shop_detail59.html)
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◆村岡総本舗だより◆

   提供・発行:(株)村岡総本舗 http://www.muraoka-sohonpo.co.jp

   本店・羊羹資料館 佐賀県小城市小城町861
  
  

  TEL 0952-37-3173(代)
    0120-35-8057
  FAX 0952-37-3191

※本誌に関する御意見・御感想・などのお問い合わせ先
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