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◆村岡総本舗だより◆
2010年 9月号 No.108
毎月一回発行の和菓子の情報誌です。一人でも多くの方に村岡総本舗の考えを
理解していただければ幸いです。
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長月九月を迎え秋の実りが待たれます。
日本の秋の実りのうち、最高級の小豆、黒豆、栗、山芋が京都の西、丹波地方
にて産するとされています。兵庫県の東部、京都府の西部にあたる丹波地方は、
恵まれた気候や土壌により高品質の農産物を生み出してきました。
羊羹のふるさと小城において、この丹波に匹敵する地域が旧小城郡南山村北山
村、現在の佐賀市富士町であり、栗や小豆、いんげん豆等の山の幸が数多く作ら
れておりました。
これらの山の幸は、この地と小城を結ぶ天山山麓の白坂峠や小城峠を通って小
城の北部の店々に運ばれ流通しました。岩蔵天山神社や須賀神社の前には仲買い
の店があり、秋の収穫期には大きな賑いを見せました。小さな芝栗をゆで、町中
を売り歩く旧制中学生の姿も見られ、この季節の風物詩として語りつがれていま
す。
この仲買いの仕事も含め長年米穀の商いにたずさわった店々のひとつに村岡家
がありました。村岡総本舗の前身はこの仕事であり、二百数十年の歴史を有して
いました。
この歴史に因み季節の棹物として「白坂」を創製しました。薯蕷に栗を散らし、
秋の味わいを表わしました。春の桜の名所であり、また秋の紅葉も見事とされる
白坂は名水百選清水川の元で鯉料理で知られる小城市清水地区から南山の中心古
湯へたどる道筋にあります。ここから見る小城の夜景もすばらしく、明治の画家
青木繁は古湯への道すがら数多くの絵を描いたといわれます。
自然と歴史に恵まれた白坂峠にちなむ季節の棹物「白坂」の豊かな秋の味わい
をお楽しみ下さい。
●「白坂」(しらさか)(季節の棹物)(栗入り薯蕷羹)
秋の代表的味覚である栗を山の芋を用いた薯蕷羹(じょうよかん)にちらしま
した。薯蕷羹は軽羹よりもしっとりとした生地で、あっさりとした食べ口が
特長です。
・定価 1365円 (通信販売可) ・賞味期限 10日間
・販売期間 9月
(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/category/009_sirasaka.html)
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目次
・特集「流し箱羊羹」
・「肥前の菓子 シュガーロード長崎街道を行く」のご案内
・「お客様の広場」
・今月の菓子
・最近取り上げていただいたテレビ、雑誌等
・直営店での催し物の御案内
・各地催し物の御案内
・「とらやき宗歓」アンケート8月の当選者発表
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★ 特集「流し箱羊羹」
今から五十三年前の昭和三十二年秋、村岡総本舗にとって画期的な注文がまい
こみました。
長崎三菱造船所百年記念品として切り羊羹流し箱一万六千箱が納品されること
となったのです。現在の価格で約一億円の大量注文であり、長崎へトラック二台
で運送されたとの記録が残っています。
NHK大河ドラマ龍馬伝の時代、船は近代における大量輸送の花形でありまし
た。オランダの海軍武官カッテンディーケが安政四(1857)年造船技術を教
授したとして、この年がわが国すなわち長崎における造船の始まりであったので
す。
当時は白小豆の豊作が続いていたため、紅煉白小豆製羊羹となり、百年の祝賀
はいっそう豪華なものとなったといわれます。
豊かな食文化の伝統をもつ肥前の地では、有平糖金花糖の細工菓子寿賀台(す
がだい)が豪華な婚礼菓子、ウェディングケーキとして昭和四十年代まで家庭で
の結婚披露に用いられていました。同じく結婚披露の品となった切り羊羹流し箱
は煉羊羹創始の頃、弁当箱に流された故事にも合致する形態の羊羹で、できたて
の煉羊羹のやわらかさ、みずみずしさにあふれています。その歯ざわり、舌ざわ
りの良さは時間が経過してきんつば状となった切り羊羹とは全く異なるもので、
煉り羊羹創始の頃の「おいしさの感動」はここにあったと思われるのです。
村岡総本舗ではこの切り羊羹流し箱をさらに多様化し、江戸の煉り羊羹を再現
した「小城の朔羊羹」最高の原料を駆使した村岡総本舗創業百年記念「小城櫻」
を創製いたしました。
杉箱より取り出し切り分けて楽しむ「もやいの羊羹」である流し箱羊羹の醍醐
味を秋の味覚としてお楽しみ下さい。
「流し箱羊羹」「小城の朔羊羹」「小城櫻」は全て予約注文品でございます。
賞味期間 5~9月13日間、10・4月18日間、11~3月20日間
●「流し箱羊羹」
・定価 1箱 木箱詰 600g 3885円 / 1000g 4830円 / 1200g 5670円
・販売期間 通年
(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/product/nagasibako_yokan.html)
●「小城の朔羊羹」
・定価 1箱(1000g)木箱詰 10500円
・1月・3月・4月・7月・8月・12月の1日にお届けしております。
(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/product/tsuitachi.html)
●「小城櫻」
・定価 1箱(1500g)木箱詰 21000円
・販売期間 通年
(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/product/ogizakura.html)
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★「肥前の菓子 シュガーロード長崎街道を行く」のご案内
弊店社長・村岡安廣の著作「肥前の菓子」が佐賀新聞より発売されております。
長崎街道は菓子の技術が伝わった道として、「シュガーロード」とも呼ばれてい
ます。著者は研究のため、年月をかけて佐賀、日本はもちろん、ポルトガル、ス
ペイン、韓国、中国、タイなど多くの国々を訪れています。ぜひご一読下さい。
価格1,000円(税込)
佐賀県内の書店、村岡総本舗直売店で販売しております。
メールでのご注文も受け付けております。お名前、ご住所、お電話番号、冊数をご
記入の上、下記までご連絡下さい。
(送料1冊210円、冊数により違ってきます。)
info@muraoka-sohonpo.co.jp
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★「お客様の広場」
今回は夏休み企画「自由研究で羊羹を知ろう。」参加者のご意見を掲載いたしま
す。
ありがたいご意見を数多くいただき、本当に感謝いたしております。
ご協力ありがとうございました。
「ようかんを初めてたべて、シャリってしたところやもちもちしてておいしいとお
もった。わがしは、あまりたべたことなかったけど、ようかんは、あっさりして
ておいしかったです。」
(唐津市・谷中様)
「普段知る機会の少ない羊かんの歴史や製造過程を知ることができ大変勉強になり
ました。昔ながらの製法等かわることのない様に味を守りつづける事はとても大
変な事だと思います。ありがとうございました。」
(佐賀市・女性)
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★今月の菓子
●「栗羊羹」
小倉餡と栗の組み合わせが絶妙の味わいを引き出しました。普通はこしあんの
羊羹に栗が入ったものが多いので、全国的に見ても珍しい栗羊羹です。賞味期
間が長いため、敬老の日のプレゼントにも重宝されています。
・定価 1470円 (通信販売可) ・賞味期間 180日間
・販売期間 通年
(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/product/tokusei_kuriyokan.html)
●「麦と栗」
素朴な味わいの白餡と焼麦の皮、ひと粒栗の三種類のハーモニーは多くの方々
から好評を得ています。
・ 定価 210円(通信販売不可) ・賞味期間6日間
・ 販売期間 9月~5月
●「月見だんご」(季節の朝生)
くしに黄色と白の団子が刺さった見た目にもかわいい菓子です。
・定価 126円 (通信販売不可) ・賞味期限 当日限り
・販売期間 9月
●「萩の露」(上生菓子)
秋の七草の一つである萩に露が降りかかっている様子を、きんとんとこはく羹
で表現した、季節感あふれる上生菓子です。
・定価 231円 (通信販売不可) ・賞味期限 当日限り
・販売期間 9月
商品のご注文、お問い合わせは下記の方までお願いいたします。
また、これらの商品がない店舗も一部ございますのでご了承ください。
ホームページ http://www.muraoka-sohonpo.co.jp
mail info@muraoka-sohonpo.co.jp
フリーダイアル 0120-35-8057(午前8時~午後8時)
FAX 0952-37-3191
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★ 最近取り上げていただいたテレビ、雑誌等
・佐賀新聞七月三十日付『地域の話題』欄に、村岡総本舗羊羹資料館見学会に
ついての記事が掲載されました。
・『葉隠研究』第七十号(葉隠研究会七月二十日発行)「スケッチ紀行」欄に、
羊羹資料館が登場しました。
・菓子業界の専門月刊誌『製菓製パン』七月号(製菓実験社発行)「和菓子/
名流老舗」欄に、食文化研究家の江後迪子先生によって「佐賀の名門 村岡
総本舗を訪ねて」が掲載、五頁にわたって紹介されました。
・『製菓製パン』七月号(製菓実験社発行)の巻頭言「切手に見る菓子の文化」
に、今年四月の日本郵趣協会主催「スタンプショウ2010」に出品した村岡
安廣社長の菓子の切手コレクションについて記述されました。
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★直営店での催し物の御案内
9月 4日(土)多久店9周年秋の収穫祭(午前8時~午後8時)
9月10日(金)佐賀駅北口店秋の感謝祭(午前8時~午後8時)
・店内商品1,050円以上お買い上げのお客様に小型小城羊羹(2本入り)を進呈
・お子様や初めての方のための簡単な抹茶の飲み方・たて方の無料講座
(午前11時・午後2時)
・小倉の餡に栗が入った「栗羊羹」のご試食と抹茶の無料サービス
・特製切り羊羹実演販売(午前10時・午後3時)
9月18日(土)小城中央店江里山棚田祭り(午前8時~午後8時)
・案内はがきをお持ちの方に小さくても本格的で賞味期間も長い「小型小城羊
羹(2本入り)」を無料進呈
・初めての方のための簡単な抹茶の飲み方・たて方の無料講座
(午前10時・午後3時)
・「特製切り羊羹」実演販売(午前11時・午後2時)
・小倉の餡に栗が入った「栗羊羹」のご試食と抹茶の無料サービス
宗歓キャンペーン日程
9月26日(日) 佐賀総本店(午前8時~午後8時)
佐賀空港店(午前6時~午後6時30分)
・店内商品1,050円以上お買い上げのお客様に『とら焼き宗歓』4個無料進呈
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★ 各地催し物の御案内
「特製切り羊羹」、「栗羊羹」、「とら焼き宗歓」、「丸ぼうろ」、「極上羊羹
心・愛・和」 をお持ちする予定です。
・9月 1日~9月 6日 新潟伊勢丹 (TEL 025-242-1111)
・9月 8日~9月14日 泉北高島屋 (TEL 072-293-1101)
・9月 9日~9月14日 東急東横店 (TEL 03-3477-3111)
・9月 9日~9月14日 水戸京成 (TEL 029-231-1111)
・9月15日~9月20日 柏高島屋 (TEL 04-7144-1111)
・9月15日~9月21日 宮崎山形屋 (TEL 0985-31-3111)
・9月15日~9月21日 浦和伊勢丹 (TEL 048-834-1111)
・9月15日~9月21日 川西阪急 (TEL 072-757-1239)
・9月18日~9月26日 京都高島屋 (TEL 075-221-8811)
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★とらやき宗歓アンケート8月の当選者
直営店や東京、大阪での催し物でお買い上げいただいたお客様に差し上げている
アンケートはがきの当選結果です。今回も7月31日までにホームページでお買い
上げになられ、アンケートに答えられた方も対象とさせていただきました。
「とらやき宗歓」(1116円相当分)を10名様にプレゼントさせていただきます。
おめでとうございます。
平尾万由美様(佐賀市) 中村梢様 (柳川市)
福島和彦様 (鹿児島市)山田文香様 (久留米市)
右田昌子様 (鹿児島市)渕上昭子様 (多久市)
田中幸美様 (大阪府) 野上諾子様 (唐津市)
山口宏様 (鹿島市) 永椎小百合様(東京都)
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★ お願い
おかげさまで「村岡総本舗便り」は登録者数が約2000名となりました。
また、店舗でお渡ししている「ダイジェスト版」のほうも8月は約11650名の方に
お渡しができ、本当にありがたく存じます。一人でも多くの方に和菓子のすばら
しさを知っていただければと思っておりますので、和菓子にご興味がある方には
ぜひ下記のアドレスをお知らせください。
すぐにご登録いただけます。
https://www.muraoka-sohonpo.co.jp/page-html/osusume.php3?no=mmag
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★福岡空港をご利用の皆様へ
博多大丸エアポートショップで「特製羊羹(1本 1260円)」(価格税込みです)が
お買い求めになれます。
第一ターミナル、第二ターミナル2階の岩田屋で「小城羊羹(2本入1575円・3本入
2310円)・小型小城羊羹(5本入672円・8本入1050円・12本入1575円)」(税込み
価格)がお買い求めになれます。
販売店は下記を御参照ください
博多大丸エアポートショップ
(http://fukuoka.e-machi.ne.jp/109389/)
福岡空港第2ターミナル
(http://shop.fuk-ab.co.jp/store/shop/details/shop_detail59.html)
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◆村岡総本舗だより◆
提供・発行:(株)村岡総本舗 http://www.muraoka-sohonpo.co.jp
本店・羊羹資料館 佐賀県小城市小城町861
TEL 0952-37-3173(代)
0120-35-8057
FAX 0952-37-3191
※本誌に関する御意見・御感想・などのお問い合わせ先
info@muraoka-sohonpo.co.jp
※当メールマガジンに掲載された記事を使用される場合は、メールにて一言
お申し付けください。
※本誌のご解約は、「メールマガジン不要」と書いてinfo@muraoka-sohonpo.co.jpまで
お送り頂くか、ホームページ( http://www.muraoka-sohonpo.co.jp)にて
解約して頂きますようお願い致します。