創業明治32年 (1899年) 小城羊羹初祖 村岡総本舗

村岡総本舗だより10月号229号

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◆村岡総本舗だより(パソコンEメール版)◆
   令和2年 10月号 No.229
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続 シュガーロード日本遺産のミステリー

 6月の「砂糖文化を広めた長崎街道~シュガーロード」の日本遺産認定から3か月以上の
月日が経過しました。

 その後 日本遺産に認定された各地域の構成遺産にさまざまな謎が残っていること、そし
て各地域にはさらに構成遺産となるべき文化遺産があるのではという疑問が次々に生まれて
います。

 1番目は小城市の普茶料理です。
小城羊羹、村岡総本舗羊羹資料館とともに小城市の構成遺産の候補のひとつとされていまし
たが、正式には未認定の状態です。羊羹が普茶料理すなわち「もどき料理」と同様の食品で
あり、当然構成遺産となるべきところですが、何故か未認定のままとなっています。
 まず普茶料理とは何かを広辞苑にて調べてみました。
中国式の精進料理で、広く大衆に茶を饗した後に出す料理とされています。
 精進料理は肉・魚介類を用いない野菜類、穀類、海藻類の料理で、仏教の教えを背景にし
た料理とされ、日本では禅宗がその発展に貢献したといわれています。
 この普茶料理が構成遺産候補となったのは小城藩主菩提寺祥光山星厳寺(じょうこうざん
せいがんじ)伝承の普茶料理が脈々と受け継がれているためです。
幕末の小城において星厳寺住職が長崎から持ち帰ったとされる普茶料理の伝統は、星厳寺が
無住となった後も星厳寺末寺の真照寺にて継続されていました。
 第2次大戦後の物資不足の時代にも、星厳寺の五百羅漢をはじめとした仏教美術研究をサ
イドワークとしていた石本秀雄佐賀大学名誉教授を中心に、星厳寺の保存活動に励んだ小城
人が存在していました。その中に村岡総本舗二代目村岡安吉夫妻の姿があり真照寺にて普茶
料理を食しながら寺の未来が語られていたといわれています。
 現在22世紀に残す佐賀県遺産である村岡総本舗本店は隣の国有形登録文化財で日本遺産
の構成遺産である村岡総本舗羊羹資料館とともに、小城市の名勝須賀神社前にその姿を示し
ています。今回長崎街道牛津宿とともに小城市内における日本遺産の新しい構成遺産となり
ました。昭和34年近隣の大火で村岡総本舗本店に延焼の危機が及び、その後ワラ屋根の本
店の改築が企画された時、この景観の伝統を守るためにとの思いで伝統建築様式を勧めたの
が石本名誉教授でありました。悠久の小城の歴史と伝統を受けつぐ伝統文化のランドマーク
としてこの形を採り、内外に新しい有田焼のタイルも取り入れられました。

 石本名誉教授はじめ多くの人々の貢献により星厳寺はそれなりに昔のたたずまいを残して
おり、その後地域の人々によって普茶料理は毎年春秋小城市公民館晴田支館で普茶料理食事
会が開催され多くの人々にこの地の伝統とおいしさを伝えてきました。
 普茶料理おぎ春香会が主催するこの食事会では季節の野菜を中心とした食物が供されます。
中国伝来であり、それまであまり使用されなかった油料理が多く、その中に「もどき料理」
といわれる肉や魚、玉子に似せた創作料理が含まれています。

 羊羹のふるさとといわれる小城に伝えられていることから「羊の肉が羹として用いられた
元々の羊羹に似た日本の菓子の羊羹」にちなみ「もどき料理」の普茶料理が日本遺産構成遺
産の候補となったとの説もあります。

 他には名水に恵まれた京都と同様に、小城は水のおいしさから「うす味」の羊羹はじめ鯉
料理などの名産があり、普茶料理も「うす味」のおいしさが味わえる名品として選ばれたと
の説もあがっています。
 
 普茶料理の本場とされる京都宇治萬福寺周辺のあじわいと比肩されるほどの普茶料理は
羊羹のふるさと小城の食の伝統を受けつぐ大切な宝であり、この普茶料理おぎ春季会の活動
は未来にむかって大切なものとして保存される地域の大きな光であると高く評価されていま
す。

 シュガーロード日本遺産の構成遺産の候補で小城市にあるものはさらに大門おこし、羊羹
原料の砂糖を扱った国登録有形文化財の斉藤商店、甘酢味噌の清水鯉料理、そして砂糖貿易
がなされた時代に流通を担った玉屋田中丸家の赤レンガ館、牛津会館(いずれも国登録有形
文化財)があります。今回は紙幅が尽きましたので、これらは次回以降にご期待いただきた
いと思っています。

 「食べることは生きること」でありながら日頃見落としがちな「うす味」の食のおいしさ
は普茶料理のみならず甘いながらも「うす味」の伝統菓子に見い出すことができます。

 日本古来のうす味の伝統菓子の魅力再発見をおすすめいたします。
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