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◆村岡総本舗だより(パソコンEメール版)◆
令和6年 4月号 No.271
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村岡総本舗羊羹資料館開館40年となりました。
昭和59(1984)年3月31日開館の村岡総本舗羊羹資料館は40年を経過し、シュガー
ロード日本遺産のルーツのひとつとして、ようかんのふるさと小城のランドマークとして多くの
方々にご来店いただいております。
先月号の紹介に加え、今回は展示品の紹介と30年前開館10周年を記念して創製した小城の
朔(ついたち)羊羹(以下朔羊羹)について記します。
館内最大の展示物として2階奥ガラスで区分けされたスペース内にある伝統的な道具類のひと
つ、木桶があります。村岡総本舗羊羹資料館の前を流れる祇園川(ぎおんがわ)の上流の蔵元
天山酒造からいただいたもので70年以上前に製作されたといわれます。古くなり酒造りには使
用されなくなった木桶はようかん造りに大きな役割を果しました。
赤い小豆でなく白い白小豆やインゲン豆は一定期間水に漬けておくことで、炊く時間が短くな
ることが知られています。戦後の高価な石炭を用いてボイラーによる加熱する工程では、省エネ
ルギーかつコスト削減となり、この木桶は大きな役割を果したのです。40年前小さな扉を経由
して奥のスペースへ移すために、村岡総本舗の木工部の熟練技術者がこの木桶を分解し、中に入
れた後元の形に組みたてたエピソードは今なお語りつがれています。
同じく奥の展示スペース内の淡いブルーの運送箱は創業時、羊羹をつめて大八車(車力と称され
ていました)で運んだ二代目村岡安吉発案の「小城羊羹」のネームを記した文化財といわれてい
ます。淡いブルーが好きな安吉は毎日この箱に沢山の羊羹をつめ、10キロメートル以上の道のり
を東へ西へ売り歩きました。開館後、九州芸術工科大学の専門家の方によりこの箱のミステリーが
解明されました。中世の文学として知られる「今昔物語」の「雀の御宿」のつづら織りの箱と
同じフォルムであることをつきとめられたのです。小城は中世都市として栄え、木工や竹細工の
集散地でありました。今も村岡総本舗本店、村岡総本舗羊羹資料館の地番は小城町古町(ふるま
ち)四角(よつかど)とされ、江戸時代より前の中世の河原町の歴史が残されています。
寿命ありの菓子が展示品の中にあり、早いご来店をお待ちしています。
2階展示室にある鯛の金花糖です。数年前東京浅草の浅草公会堂で開催された第1回全国金花
糖博覧会の展示場の中央に置かれた鯛と同じものが5~6点制作されました。その内のひとつで
あり、世界最大級といわれる砂糖菓子です。
金花糖は中国から17世紀伝来したとされていますが、ルーツは南蛮菓子ともいわれており、
その歴史は古く、イスラム世界に今も残されています。国内では金沢、新潟県の長岡等に現存しま
すが、おそらく肥前の佐賀を中心とした地域にこの伝統が色濃く残されているようです。全国金
花糖博覧会では村岡総本舗が提供した、金花糖と有平糖を組み合わせたウェディングケーキであ
る寿賀 台の写真の展示も行なわれました。
鯛の金花糖は今も唐津篠原三松堂を中心に県内に大小様々につくられています。展示されてい
る鯛はその中で最大といわれ、型は瓦でつくられています。唐津市和多田百人町の瓦製造所が集
合していた地域で江戸期以来制作されたものが、佐賀県内の伊万里、武雄、唐津等で使われてき
ました。47センチの大型の金花糖の型は武雄市北方の福田菓子店伝来のもので数年前の廃業後
行方不明となっていました。幸い保存されていたことから現代の金花糖製作の第1人者篠原三松
堂主人がみごとにつくり上げたものを展示しています。このエピソードは武雄市のケーブルテレ
ビ「ケーブルワン」が番組として制作し記録が残りました。
寿賀台制作の伝統は消えかかっており、佐賀県ならではの金花糖の伝統がいつまで継続される
かが注目されています。
同時に劣化しやすい砂糖が原料の村岡総本舗羊羹資料館2階の鯛の金花糖の寿命もいよい
よとされており、早目のご来館をお待ち申し上げます。
村岡総本舗羊羹資料館10周年の平成6(1994)年、10年経過したことを記念して「小
城の朔(ついたち)羊羹」を創製いたしました。
当時古文書の活字化が盛んに行なわれ、菓子製法書が続々と出版されました。その中に18世紀
後半の羊羹の起源があり、京都、長崎、江戸の3都がいち早く羊羹づくりを始めたという推定が
なされました。江戸の日本橋紅屋志津摩あるいは喜多郎という人がつくり始めた煉羊羹は184
1(天保12)年の菓子話船橋に製法、原料、道具が揃って記録されていました。これを元に江
戸の煉羊羹を復元して10周年を記念することが発起されたのです。
羊羹を流した弁当箱の伝えがあり、佐賀大学の木工専門家に監修をいただきました。中味につ
いては百科事典で知られた平凡社の中で、江戸の食文化の第一人者といわれた鈴木晋一氏に監修
をいただきました。
製作を進める内に伝統の材料を用いて、伝統製法でつくれば、原料とりわけ小豆のあじわいが
すばらしいおいしさにつながることが判明したのでした。
1年の内、1月3月4月7月8月12月の6回、朔(ついたち)に販売する朔羊羹は小豆のあ
じわいおいしさを楽しめる伝統製法の羊羹としてご愛顧いただいております。
村岡総本舗羊羹資料館は「本場の本物のおいしさを味わうミュージアム」として40年の歴史
を刻むことができました。伝統菓子の典型である羊羹の「おいしさ」をいつまでも味わっていた
だくために、村岡総本舗はこれからも伝統のあじわいを大切につくり続けてまいります。
●小城の朔羊羹 https://muraoka-sohonpo.com/?pid=103245997
※4月の販売は終了いたしました。次回は7月の販売です。
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★シベリア、シベリアショコラのホームページ上での販売につきまして
シベリア、シベリアショコラは好評につき3月は大量のご注文を承り、ホームページ上では
受付ができない状態になりました。
4月1日からはホームページでの販売を再開させていただきます。
シベリアショコラは3月末までで販売終了予定でしたが3月に製造が出来なかった原料の
在庫があり、フードロスの観点から4月も販売することとなりました。
シベリアショコラを優先的に製造する関係上、シベリアが品薄になる場合もありますので
あらかじめご了承お願い申し上げます。
シベリアショコラの原料のチョコレートクリームは適温が5度~25度の為、冷暗所に
保管頂き、賞味期間内にお早めにお召し上がりいただきますお願い申し上げます。
シベリアショコラはこの販売で今シーズンの販売を終了致します。
次回販売は10月になります。「ショコラの風味がよい」等のご感想をいただいております
ので、一度おためし頂ければ幸いに存じます。
シベリア
https://muraoka-sohonpo.com/?pid=148801740
シベリアショコラ
https://muraoka-sohonpo.com/?pid=179215820
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★●SNSのご紹介
インスタグラム、フェイスブック、インスタグラム、X(旧ツイッター)では東京、
大阪等のデパートでの「九州物産展」などの催し物のご紹介、十日小豆、季節の菓子
のご紹介などしております。
・インスタグラム https://www.instagram.com/?hl=ja
・フェイスブック https://www.facebook.com/muraokasouhonpo
・X(旧ツイッター)https://twitter.com/Muraokasohonpo
また、you tubeでは村岡総本舗羊羹資料館で放映している映像も日本語版、英語版で
ご覧いただけます。羊羹の歴史、伝統製法、現代製法の製造工程が学べます。
・日本語版 https://www.youtube.com/watch?v=5CS-Lb8Olyk&t=31s
・英語版 https://www.youtube.com/watch?v=IppsmKEE9vo&t=37s
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★メール、FAX、電話による直売店でのお取り置きの受付につきまして
シベリア、ナッツ羊羹小凾、最中などの売り切れやすい商品や、複数箱の詰め合わせ
などの店頭でお待たせしてしまうご注文はメール等によるお取り置きも可能です。
下記の連絡先まで、ご希望の商品、個数、お名前、お電話番号、お引き取りになら
れたい店舗名をお書きの上、お引き取り希望日の前日の午前中までにご連絡ください。
直売店ご案内 https://muraoka-sohonpo.co.jp/tempo
メール info@muraoka-sohonpo.co.jp
FAX 0952-37-3191
電話 0120-35-8057(午前8時~午後6時)
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★全国各地のお求め先はこちらからご覧頂けます。
店舗案内 https://muraoka-sohonpo.co.jp/tempo
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★東京に弊店社員が参ります。
伝統製法の羊羹「小城羊羹・特製切り羊羹」をはじめ、「とら焼宗歓」「丸ぼうろ」に
加え、最近人気の「カシューナッツ羊羹」「シベリア」もお持ちする予定です。
百貨店での催し物の良い点は、お客様と弊店社員が対話を行いながら商品を選べる点
にございます。
伝統製法の羊羹をはじめとする村岡総本舗の羊羹・和菓子をご覧頂き、ご購入頂けれ
ば幸いです。
・3月27日~4月 2日 小田急百貨店町田店「地下催事」
(TEL 042-727-1111)
弊店福島主任によるおすすめの羊羹・和菓子解説動画
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◆村岡総本舗だより◆
提供・発行:(株)村岡総本舗 http://www.muraoka-sohonpo.co.jp
本店・羊羹資料館 佐賀県小城市小城町861
TEL 0952-72-2131(代)
営業本部 TEL 0952-37-3173(代) FAX 0952-37-3191
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