創業明治32年 (1899年) 小城羊羹初祖 村岡総本舗

村岡総本舗だより2月号101号

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◆村岡総本舗だより◆
 2010年2月号 No.101
毎月一回発行の和菓子の情報誌です。一人でも多くの方に村岡総本舗の考えを
理解していただければ幸いです。
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 如月2月となりました。
2月4日「節分の豆まき」は中国の影響が大きいとされています。災いを及ぼす
鬼を退治するため豆をまく風習は古来続けられていますが、年の始めにあたり災
難を防ぎ、病いを避けるための習わしであり、「豆」にも大きな意味がありそう
です。
大豆、小豆、いんげん豆等数多くの種類の豆類は食品として人体にとって有益
なものが多いとして高い評価がなされてきました。とりわけ和菓子の原料となる
小豆は渋味や苦味があるものの、人の健康への影響評価が高いことから数多くの
場面で多様に用いられてきました。
 和菓子の代表格である羊羹はこの小豆の存在なくしては語れないといわれてい
ます。
「羹(あつもの)にこりてなますを吹く」のたとえの通り元々羊の肉のスープで
あった羊羹はスープの中の具が変化して「にこごり」となり植物性の材料に転換
して現在のわが国にある羊羹となったとの説があります。「年糕(ねんかお)」
と中国で称される米の菓子「ういろう」に小豆が用いられ羊羹となったとの説も
有力です。
 いずれも「羊頭狗肉(ようとうくにく)」の諺のように羊の肉が大変なごちそ
うであることから、羊の肝の色の小豆を用いて植物性の食品が生れ、それが現在
の羊羹となったといわれます。
 村岡総本舗では毎年2月に「季節の棹物・蒸し羊羹」を製造販売しています。
煉羊羹の原型であるむし羊羹は上記のように「にこごり」や「ういろう」から転
化した菓子とされ、室町時代に生れたといわれます。江戸期18世紀の京都、長
崎、江戸の順に記録が残る煉羊羹はこの蒸し羊羹に寒天が用いられ完成しました。
小豆本来の味わいと独特の柔らかな舌ざわり歯ざわりの「蒸し羊羹」はこの2月
だけお楽しみいただける季節の棹物です。日持ちのしない、この時だけの「むし
羊羹」をしっかりとお味わい下さい。
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目次
・特集「シュガーロードの起源」
・「肥前の菓子 シュガーロード長崎街道を行く」のご案内
・「菓子文化セミナー」のご案内
・「お客様の広場」
・今月の菓子
・最近取り上げていただいたテレビ、雑誌等
・直営店での催し物の御案内
・各地催し物の御案内
・「とらやき宗歓」アンケート1月の当選者発表
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★ 特集「シュガーロードの起源」

 長崎街道は砂糖街道すなわちシュガーロードとして昨今注目を浴びています。
長崎市では平成21年よりシュガーロード連絡協議会を設立し、佐賀県・福岡
県・長崎県内10市の共同体が生れました。
 シュガーロードということばはシルクロードにヒントを得てかなり以前から
使用されていました。平成8年、今から14年前に「月刊佐賀文化」が発行さ
れ、その中に「肥前シュガーロードを行く」の連載が始まりました。
「月刊佐賀文化」編集長は直木賞候補4回、元佐賀新聞社論説委員長の河村健
太郎氏でありました。河村氏は弊社社長に「菓子の話を書いて欲しい」と依頼
し、その内容を元に河村氏が「肥前シュガーロードを行く」と名付けました。
初回のサブタイトルには「長崎街道は砂糖街道だった」とあり、今の「シュガ
ーロード=長崎街道」とまで認知されるようになった一つのきっかけになった
と思われます。佐賀新聞「有明抄」なるコラムに絶妙の名文を連載した河村氏
らしい名タイトルでありましたが、村岡社長は当時若干の違和感を覚えたよう
です。
 平成6年7月ポルトガルを訪ずれ、中世以来の砂糖文化、菓子文化が当時の
ままに残され、南蛮菓子が生き続けている彼地のすばらしさに感動し、その熱
にうなされていた村岡社長の話に共鳴した河村氏の名タイトルの連載は休刊ま
で、8回続けられたのでした。
 平成14年には長崎新聞社より「シュガーロード」なる単行本が刊行され、
長崎出島に至る砂糖文化のルーツが明らかにされました。その後は各地各様に
シュガーロードを冠した菓子づくりや催しが行なわれシュガーロードは今や長
崎街道の別名といえるほどに知られるところとなりました。
 平成17年3月には村岡安廣弊店社長により「肥前の菓子ー長崎街道シュガ
ーロードを行く」が佐賀新聞社から刊行され、その後貴重な伝統菓子の資料で
ある鶴屋文書が印刷物として発刊され、佐賀の菓子文化の奥の深さが徐々に伝
えられています。
 ここで特記すべきことはシュガーロード長崎街道は砂糖が通過した道ではな
く、この周辺に砂糖が持ちこまれ、砂糖に関わる料理や菓子の発達が見られた
ということです。船による大量輸送がなされた砂糖は貴重な食料であり、食べ
る宝石でありました。豊かな生活文化が陶磁器に留まらず、多様な菓子の存在
により花開いていたのです。
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★「菓子文化セミナー」のご案内

 ・開催日 2月27日(土)14時 「シュガーロードの起源」
 ・場所  村岡総本舗 佐賀総本店 二階会議室
      〒845-0001 佐賀市高木瀬町東高木 
 ・会費  月に千円
 申込方法 
   電話、FAX、メールにて承っております。
    mail info@muraoka-sohonpo.co.jp
フリーダイアル 0120-358-057
    TEL    0952-37-3173
FAX  0952-37-3191

 FAX、メールの場合、御住所、御名前、連絡先をご記入の上お申込下さい。
 定員30名になり次第締切させていただきます。
 ●次回の開催日 3月20日(土)
 (※予定は変更になる場合がございますのでご確認の程宜しくお願い申し上げます)
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★「肥前の菓子 シュガーロード長崎街道を行く」のご案内

長崎街道は菓子の技術が伝わった道として、「シュガーロード」とも呼ばれてい
ます。著者である弊店社長は佐賀、日本はもちろんのこと、ポルトガル、スペイ
ン、韓国、中国、タイなど多くの場所に実際に訪れ、研究した集大成の本です。
ぜひご一読下さい。

 価格1,000円(税込)

佐賀県内の書店、村岡総本舗直売店で販売しております。
メールでのご注文も受け付けております。お名前、ご住所、お電話番号、冊数を
ご記入の上、下記までご連絡下さい。
(送料1冊210円、冊数により違ってきます。)

info@muraoka-sohonpo.co.jp

(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/product/book.html)
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★「お客様の広場」

 今回もホームページ上よりお買い上げいただいたお客様と、店頭でアンケート
に答えていただいたお客様のご意見を掲載いたします。     
                  
ありがたいご意見を数多くいただき、本当に感謝いたしております。
ご協力ありがとうございました。

「佐賀出身の亡き祖父が『ようかんは小城でないと』といつも言っていました。
 試食もたくさんあり、食べて選ぶことができて良かったです。」
 (熊本県・女性)

「佐賀発東京行便の朝1番の便に乗って娘が帰っていきました。何もお土産を買わ
 ずにいた娘が朝1便機に間に合うように空港店を朝早い時間から開けて貰ってお
 り会社の同僚にお土産を買うことが出き、『便利になってよかった!』と喜んで
 おりました。これからも佐賀の為に頑張って下さい。」
 (佐賀県・女性)
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★今月の菓子

●「おぎおんさん」
  小城公園の桜をイメージした羊羹。ハート型にも見えることから
  バレンタインデーにもご利用頂いております。
  ・定価 5個入630円 10個入1050円(通信販売可)・賞味期限 90日間
  ・販売期間1月~7月
(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/product/ogionsan.html)

●「蒸し羊羹」(季節の棹物)
 起源は煉り羊羹より古く、鎌倉・室町時代にさかのぼります。なめらかな舌
  ざわりで小豆の少し苦みのある豊かな味わいが楽しめます。日もちがしない
  ため、今の時期だけの販売ですのでお早めにお買い求め下さい。
・定価1365円 (通信販売不可) ・賞味期限 7日間
・販売期間 2月
(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/category/002_mushiyokan.html)

●「おびな・めびな」(上生菓子)
みどり色、桃色の煉切りと白の煉切を張り合わせ、小豆あんに巻いて装束姿
  をあらわしました。かわいらしい菓子を桃の節句にどうぞ。
  ・定価231円(通信販売不可) ・賞味期限 当日限り  
・販売期間 2月~3月(要予約)

●「菜畑」 
  中国に由来する伝統的なもち菓子をイメージして作りました。日本最古の稲
  作の遺跡と言われている唐津市菜畑の名に由来し、もち菓子がお好きなお客様  
  に特に好評です。(梅、柚子、小倉の三種)
・定価168円 (通信販売可) ・賞味期限 12日間
・販売期間 通年
(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/product/nabatake.html)

 商品のご注文、お問い合わせは下記の方までお願いいたします。
 また、これらの商品がない店舗も一部ございますのでご了承ください。

ホームページ http://www.muraoka-sohonpo.co.jp
  mail info@muraoka-sohonpo.co.jp
フリーダイアル 0120-35-8057(午前8時~午後8時)
  FAX  0952-37-3191
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★ 最近取り上げていただいたテレビ、雑誌等

・佐賀新聞十二月二十三日付、「トクトク情報BOXアドステーション」コーナーに
 “宗歓と千代結びの詰合”が案内されました。

・佐賀新聞一月三日付、「2010年市町特集」の小城市・多久市欄で小城羊羹が紹介
 され、村岡総本舗本店、西村麻美店長のお客様対応の写真が掲載されました。

・一月五日、NHK佐賀の番組「ひるまえ情報便」の月刊ライブラリーコーナーで
 小城市民図書館のおすすめ読書本として『羊羹百話』が紹介されました。
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★直営店での催し物の御案内

●2月 6日(土) 白石店感謝祭(午前8時~午後8時)
・記念品の進呈(ご案内はがきをお持ちの方、受付でお名前・ご住所などお書き
 のお客様)小型小城羊羹(2本入り)進呈
・切り立ての味が楽しめる「特製切り羊羹」の実演販売(午前10時・午後3時)
・小豆の風味豊かな「自家製ぜんざい」の無料サービス

●2月13日(土) 小城中央店感謝祭(午前8時~午後8時)
・記念品の進呈(ご案内はがきをお持ちの方、受付でお名前・ご住所などお書き
 のお客様)小型小城羊羹(2本入り)進呈
・切り立ての味が楽しめる「特製切り羊羹」の実演販売(午前10時・午後3時)
・小豆の風味豊かな「自家製ぜんざい」の無料サービス

●とら焼宗歓4個付けキャンペーン日程
・2月20日(土) 佐賀駅北口店、唐人町店(午前8時~午後8時)
・2月27日(土)28日(日) 鳥栖店 (午前8時~午後8時)
 店内商品1050円以上お買い上げのお客様に『とら焼宗歓』4個無料進呈
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★ 各地催し物の御案内

「特製切り羊羹」、「とら焼き宗歓」、「丸ぼうろ」、「極上羊羹 心・愛・和」
をお持ちする予定です。
・2月 3日~2月 9日 玉川高島屋 (TEL 03-3709-1111)
・2月17日~2月23日 横浜高島屋 (TEL 045-311-5111)
・2月23日~3月 1日 名鉄百貨店 (TEL 052-585-1111)
・2月24日~3月 1日 浦和伊勢丹 (TEL 048-834-1111)
・2月24日~3月 2日 阪急梅田  (TEL 06-6361-1381)
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★とらやき宗歓アンケート1月の当選者

直営店や東京、大阪での催し物でお買い上げいただいたお客様に差し上げている
アンケートはがきの当選結果です。ホームページでお買い上げになられ、アンケ
ートに答えられた方も対象とさせていただきました。
「とらやき宗歓」(1113円相当分)を10名様にプレゼントさせていただきます。
おめでとうございます。

西畠敏子様(南あわじ市) 稲垣 孝様 (北本市) 
松本美佐子様(長崎市)  宇佐美純子様(長崎市)
鵜木ゆみこ様(横浜市)  二俣 夏美様(久留米市)
江口 慶子様(三養基郡) 德久 澄子様(佐賀市)
白井かおり様(八代市)  福島 芳紀様(佐賀市)
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★ お願い

おかげさまで「村岡総本舗便り」は登録者数が約2000名となりました。
また、店舗でお渡ししている「ダイジェスト版」のほうも1月は約12330名の方に
お渡しができ、本当にありがたく存じます。一人でも多くの方に和菓子のすばら
しさを知っていただければと思っておりますので、和菓子にご興味がある方には
ぜひ下記のアドレスをお知らせください。

すぐにご登録いただけます。
 http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/mailmagazine.html
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★福岡空港をご利用の皆様へ

博多大丸エアポートショップで「特製羊羹(1本 1260円)」(価格税込みです)が
お買い求めになれます。
第一ターミナル、第二ターミナル2階の岩田屋で「小城羊羹(2本入1575円・3本入
2310円)・小型小城羊羹(5本入672円・8本入1050円・12本入1575円)」(税込み
価格)がお買い求めになれます。

販売店は下記を御参照ください

博多大丸エアポートショップ
(http://fukuoka.e-machi.ne.jp/109389/)

福岡空港第2ターミナル
(http://shop.fuk-ab.co.jp/store/shop/details/shop_detail59.html)
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◆村岡総本舗だより◆

提供・発行:(株)村岡総本舗 http://www.muraoka-sohonpo.co.jp
本店・羊羹資料館 佐賀県小城町861 
     

     TEL 0952-37-3173(代)
     0120-35-8057
     FAX 0952-37-3191

※本誌に関する御意見・御感想・などのお問い合わせ先
     info@muraoka-sohonpo.co.jp
※当メールマガジンに掲載された記事を使用なさる場合は、メールにて一言お
 申し付けください。
※本誌のご解約は、「メールマガジン不要」と書いてinfo@muraoka-sohonpo.co.jpまで
 お送り頂くか、ホームページ(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp)にて
 解約して頂きますようお願い致します。

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