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◆村岡総本舗だより◆
2010年1月号 No.100
毎月一回発行の和菓子の情報誌です。一人でも多くの方に和菓子の持つ季節感
やすばらしさを知っていただければ幸いです。
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いよいよ庚寅(かのえとら)の平成22年を迎えました。
寅にちなむ菓子は数多く、屋号の「とらや」は寅さん映画にも登場するほどに菓
子屋の一般名称として知られています。「とら焼宗歓」の「とら焼」は、「どら
焼」から生まれたもので、昭和時代の末期に関西地方に数多く出現しました。
どら焼の製造中に、鉄板に「ちゃ封筒」様の紙を敷いて焼成すると虎の紋様が
出てくることから、「とら焼」と名付けられたとされています。
平成三年村岡総本舗各店のリニューアルにともない企画された新商品のひとつ
に「とら焼宗歓」がありました。前年の平成二年二月、韓国ソウルを訪ずれ百貨
店の実演の中に「豆入りの花餅(パジョン)」を見た村岡安廣社長が、このあじ
わいを菓子にとり入れることを考えたのがきっかけでした。平成三年の店舗リニ
ューアルは佐賀市唐人町店から始まり、その裏手に李宗歓を祀る唐人神社がある
ことから「とら焼」の名は「宗歓」となりました。李宗歓は朝鮮よりの文物であ
る陶磁器や更紗などの交易を行なう人々をまとめるリーダーであり、佐賀の近世
の入口において多大の貢献をなした偉大な人物でありました。今なお毎年7月に
は李宗歓を讃えての例祭が唐人神社にて地域の人々を中心に行なわれています。
村岡総本舗の「とら焼宗歓」は通常の「とら焼」とは若干異なり、あんが小豆
粒あんでなく、いんげん豆の一種である大手亡豆の粒あん、しかも紅色となって
います。皮の黄色、こしあんの紅、大手亡粒の白と三色の色どりがいかにも明る
く、また淡白で品格ある味わいをつくりだしています。
寅年の正月、「とら焼宗歓」で新年を祝いながら豊かな味わいをお楽しみいた
だき、今年が良き年となりますよう祈念申し上げます。
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目次
・特集「菓子文化セミナーご案内」
・「肥前の菓子 シュガーロード長崎街道を行く」のご案内
・「お客様の広場」
・今月の菓子
・最近取り上げていただいたテレビ、雑誌等
・直営店での催し物の御案内
・各地催し物の御案内
・「とらやき宗歓」アンケート12月の当選者発表
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★ 特集「菓子文化セミナーご案内」
村岡総本舗は明治32年2月の創業以来、平成22年2月には百十一年の年月
を重ねることとなります。
この歴史の中に中興の祖である村岡安吉の伝記「村岡安吉伝」(昭和59年1
1月刊行)をはじめとして「羊羹百話」(平成3年10月刊行)、「羊羹資料館
案内」(平成8年10月刊行)、「肥前の菓子」(平成11年2月刊行)、「肥
前の菓子(佐賀新聞社刊)」(平成18年3月刊行)等の羊羹・和菓子の資料を
世に送り出しました。
そして昭和58年11月以来大規模な菓子祭を十数回にわたり佐賀市にて行な
い、多くの方々に羊羹和菓子の豊かな味わいとその文化を体験していただきまし
た。
昭和59年3月には本店隣の砂糖蔵を改築し、「村岡総本舗羊羹資料館」とし
て開館しました。創業以来の資料や情報とともに、試食の場を設けて、羊羹和菓
子の情報の交流拠点として定着しつつあります。平成9年には国の有形文化財と
して登録され、平成17年には隣の本店とともに「22世紀に残す佐賀県遺産」
に指定されました。
このような菓子文化の情報発信により、長崎街道がシュガーロードとして、砂
糖文化、菓子文化の近世近代における我が国の一大中心地としての見直しが始ま
りました。佐賀市の「鶴屋文書」の出版や佐賀城下ひなまつりの「菓子展示即売」
などの動きも加わり、菓子文化に関わる情報の存在感はこれまでにない程大きな
ものとなってきています。
この時機をとらえ故河村健太郎氏と共に長崎街道をシュガーロードとして紹介
した弊店社長村岡安廣の菓子文化セミナーを企画しました。
菓子に関する話をなるべく実際に食べて頂きながら聞いて頂こうと思っており
ます。多くの方々のご参加を心よりお待ち申し上げます。
菓子文化セミナー申込方法
・開催日期間 平成22年2月~23年1月
(初回は 2月27日(土)14時 「シュガーロードの起源」
以降各月土曜日開催予定)
・場所 村岡総本舗 佐賀総本店 二階会議室
〒845-0001 佐賀市高木瀬町東高木
・会費 月に千円
申込方法 電話、FAX、メールにて承っております。
mail info@muraoka-sohonpo.co.jp
フリーダイアル 0120-358-057
TEL 0952-37-3173
FAX 0952-37-3191
FAX、メールの場合、御住所、御名前、連絡先をご記入の上お申込下さい。
定員30名になり次第締切させていただきます。
初回受講の方には「肥前の菓子」を差し上げます。
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★「肥前の菓子 シュガーロード長崎街道を行く」のご案内
長崎街道は菓子の技術が伝わった道として、「シュガーロード」とも呼ばれてい
ます。著者である弊店社長は佐賀、日本はもちろんのこと、ポルトガル、スペイ
ン、韓国、中国、タイなど多くの場所に実際に訪れ、研究した集大成の本です。
ぜひご一読下さい。
価格1,000円(税込)
佐賀県内の書店、村岡総本舗直売店で販売しております。
メールでのご注文も受け付けております。お名前、ご住所、お電話番号、冊数を
ご記入の上、下記までご連絡下さい。
(送料1冊210円、冊数により違ってきます。)
info@muraoka-sohonpo.co.jp
(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/product/book.html)
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★「お客様の広場」
今回もホームページ上よりお買い上げいただいたお客様と、店頭でアンケート
に答えていただいたお客様のご意見を掲載いたします。
ありがたいご意見を数多くいただき、本当に感謝いたしております。
ご協力ありがとうございました。
「佐賀へはJRで月に2~3回は行きます。その時には必ず貴社へ立ち寄っていま
す。旅の土産に買うこともあるのですが、自分の為に甘みを・・・と購入しています。
疲れもとぶほど美味しいですよネ。」
(佐世保市・女性)
「佐賀を出て30年、東京・横浜とそれぞれ住んでおいしいお菓子はたくさんあり
ますが、帰佐するたびにこの懐かしい味は忘れられません!特に羊羹などたくさ
ん買って帰ります。おいしい味をいつまでも守り続けて下さい。」
(横浜市・笠原様)
「昔ながらの経木と竹の皮で包まれていた小城羊羹実にいいですね!味も食感も昔
ながらの味わいで日本人に生まれて良かったとつくづく感じました。つかの間の
休息で幸せを感じた一日でした。元気をもらった感じです。ありがとうございま
した。」 (静岡市・西山様)
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★今月の菓子
● 「市の川」(季節の棹物)
通常のものよりかなりやわらかい小倉餡と、もちを使った1月のみの棹物の
菓子です。
・定価1365円 (通信販売不可) ・賞味期限 7日間
・販売期間 1月
(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/category/001_ichinokawa.html)
●「黒豆羊羹」「極上黒豆羊羹」(季節の棹物)
黒豆を正月に食べるのは、「黒」は日焼けで健康を意味し、「豆」は、「まめ
に働く」ということからきているようで大変縁起がよいとされています。
おせち料理やお歳暮、年始のごあいさつなど幅広くお使いいただければ幸い
です。
「黒豆羊羹」 ・価格 1365円より (通信販売可) ・賞味期間 120日間
・販売期間 10月~1月
「極上黒豆羊羹」・価格 2730円より(通信販売可) ・賞味期間 90日間
・販売期間 10月~1月
(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/product/kuromame_yokan.html)
●「とら焼き宗歓」
寅年にぴったりの人気菓子です。「どら焼三兄弟」も好評です。
・定価126円 (通信販売可) ・賞味期限 12日間
・販売期間 通年
(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/product/torayaki_sokan.html)
どら焼三兄弟
(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/product/dorayaki3.html)
●「えくぼ」(初笑い)(上生菓子)
薯蕷まんじゅうで中あんは小豆のこしあんを包み、中央に紅を付け、笑った
時のえくぼを表しました。正月には「初笑い」と菓名をつけることもありま
す。
・定価231円 (通信販売不可) ・賞味期限 当日限り
・販売期間 1月
●おぎおんさん
桜の花びらの形をしたかわいらしい羊羹です。大変貴重な国産の白小豆や
大手亡豆を使った本格的な羊羹ですので、ぜひ一度お試しください。
・定価 5個入り 630円 10個入り 1050円(通信販売可) ・賞味期限 90日間
・販売期間 1月~7月
(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/product/ogionsan.html)
●丹波大納言製羊羹 丹波白小豆製羊羹
伝統を受け継いだ手ごしなどの作業で口溶けの良さを追求した最上級の羊羹で
す。和三盆糖など贅沢な素材を使用しております。
・価格 5250円より (通信販売可) ・賞味期間 60日間
・販売期間 通年
(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/product/tanbashiroazuki_dainagon.html)
商品のご注文、お問い合わせは下記の方までお願いいたします。
また、これらの商品がない店舗も一部ございますのでご了承ください。
ホームページ http://www.muraoka-sohonpo.co.jp
mail info@muraoka-sohonpo.co.jp
フリーダイアル 0120-35-8057(午前8時~午後8時)
FAX 0952-37-3191
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★最近取り上げていただいたテレビ、雑誌等
・佐賀新聞十一月二十五日付『人・もの・技 うちのピカいち』欄に羊羹資料館
が掲載されました。
・交通新聞社発行の雑誌『旅の手帖』十二月号“ミュージアム全国カタログ編”に
村岡総本舗羊羹資料館が収載されました。
・旅情情報誌『リーク』一、二月号(データホルダー九州発行)読者くちコミ欄に
「流し箱羊羹」がお客様のおすすめで掲載されました。
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★直営店での催し物の御案内
● 1月1日(金)~3日(日) 新春初売り(各直営店にて)
・新春初売りでは1日、2日、3日の期間中、1050円以上ご購入のお客様に
お年玉金券(300円分)を進呈させていただきます。
・営業時間の御案内
1月1日 1月2日、3日
本店 11:00~18:00 平常通り
佐賀総本店 11:00~18:00 平常通り
小城中央店 11:00~18:00 平常通り
小城駅前店 11:00~18:00 平常通り
多久店 11:00~18:00 平常通り
佐賀駅北口店 11:00~18:00 平常通り
唐人町店 11:00~18:00 平常通り
佐賀デイトス店 11:00~18:00 平常通り
佐賀空港店 6:00~18:30 平常通り
白石店 11:00~18:00 平常通り
鳥栖店 11:00~18:00 平常通り
唐津店 11:00~18:00 平常通り
唐津中央店 11:00~18:00 平常通り
有田店 11:00~18:00 平常通り
福岡店 11:00~18:00 平常通り
博多駅マイング店 10:00~20:00 平常通り
●1月1日(金) 小城本店新春福茶(午前11時~午後6時)
・案内状をお持ちのお客様に、小さくても本格的で賞味期間も長い「小型小城
羊羹(2本)」の進呈
・抹茶・黒豆羊羹ご試食無料サービス
・はなびらもち販売(限定300個)
・季節限定の菓子をはじめ試食をふんだんにご用意してお待ち致しております。
●1月10日(日) 佐賀空港店感謝祭(午前6時~午後6時30分)
・店内商品1,050円以上お買い上げのお客様に小さくても本格的で賞味期間も
長い「小型小城羊羹(2本)」を無料進呈
・桜の花びらの形をした羊羹「おぎおんさん」の御試食と抹茶の無料サービス
(午前8時20分~午後6時30分)
・お子様からご年配まで好評の簡単な抹茶のたて方と飲み方の無料講習
(午前10時・午後3時)
●1月23日(土) 多久店感謝祭(午前8時~午後8時)
・店内商品1050円以上お買い上げのお客様に金券(300円分)の進呈
・小豆の風味豊かな「自家製ぜんざい」の無料サービス
・「特製切り羊羹」の実演販売(午前10時・午後3時)
●1月29日(金) 佐賀駅北口店感謝祭(午前8時~午後8時)
・店内商品1,050円以上お買い上げのお客様に小さくても本格的で賞味期間も
長い「小型小城羊羹(2本)」を無料進呈
・小豆の風味豊かな「自家製ぜんざい」の無料サービス
・「特製切り羊羹」の実演販売(午前10時・午後3時)
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★とらやき宗歓アンケート12月の当選者
直営店や東京、大阪での催し物でお買い上げいただいたお客様に差し上げている
アンケートはがきの当選結果です。ホームページでお買い上げになられ、アンケー
トに答えられた方も対象とさせていただきました。
「とらやき宗歓」(1113円相当分)を10名様にプレゼントさせていただきます。
おめでとうございます。
安田香子様 (大牟田市) 黒田京子様(菊池郡)
田中良明様 (神戸市) 岩本次弘様(筑紫野市)
中島薫様 (北九州市) 山田有子様(佐賀市)
馬渡正明様 (御殿場市) 清田房江様(佐世保市)
笠原三恵子様(横浜市) 西山隆様 (静岡市)
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★ 各地催し物の御案内
「特製切り羊羹」、「栗羊羹」、「とら焼き宗歓」、「丸ぼうろ」、「極上羊羹
心・愛・和」 をお持ちする予定です。
・1月 6日~1月12日 小倉井筒屋 (TEL 093-522-2011)
・1月 7日~1月12日 広島福屋 (TEL 082-568-3053)
・1月 8日~1月17日 広島三越 (TEL 082-242-3111)
・1月13日~1月19日 鹿児島山形屋(TEL 099-227-6111)
・1月13日~1月19日 柏高島屋 (TEL 04-7144-1111)
・1月13日~1月19日 水戸京成 (TEL 029-231-1111)
・1月20日~1月26日 松坂屋本店 (TEL 052-251-1111)
・1月20日~1月26日 京急百貨店 (TEL 045-848-1111)
・1月20日~1月26日 西宮阪急 (TEL 0798-62-1381)
・1月20日~1月28日 近鉄松下 (TEL 0834-21-5000)
・1月21日~1月27日 東急吉祥寺店(TEL 0422-21-5111)
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★ お願い
おかげさまで「村岡総本舗便り」は登録者数が約2000名となりました。
また、店舗でお渡ししている「ダイジェスト版」のほうも12月は約12550名の方に
お渡しができ、本当にありがたく存じます。一人でも多くの方に和菓子のすばら
しさを知っていただければと思っておりますので、和菓子にご興味がある方には
ぜひ下記のアドレスをお知らせください。
すぐにご登録いただけます。
http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/mailmagazine.html
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★福岡空港をご利用の皆様へ
博多大丸エアポートショップで「特製羊羹(1本 1260円)」(価格税込みです)が
お買い求めになれます。
第一ターミナル、第二ターミナル2階の岩田屋で「小城羊羹(2本入1575円・3本入
2310円)・小型小城羊羹(5本入672円・8本入1050円・12本入1575円)」(税込み
価格)がお買い求めになれます。
販売店は下記を御参照ください
博多大丸エアポートショップ
(http://fukuoka.e-machi.ne.jp/109389/)
福岡空港第2ターミナル
(http://shop.fuk-ab.co.jp/store/shop/details/shop_detail59.html)
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◆村岡総本舗だより◆
提供・発行:(株)村岡総本舗 http://www.muraoka-sohonpo.co.jp
本店・羊羹資料館 佐賀県小城町861
TEL 0952-37-3173(代)
0120-35-8057
FAX 0952-37-3191
※本誌に関する御意見・御感想・などのお問い合わせ先
info@muraoka-sohonpo.co.jp
※当メールマガジンに掲載された記事を使用なさる場合は、メールにて一言お
申し付けください。
※本誌のご解約は、「メールマガジン不要」と書いてinfo@muraoka-sohonpo.co.jpまで
お送り頂くか、ホームページ(http://www.muraoka-sohonpo.co.jp)にて
解約して頂きますようお願い致します。