創業明治32年 (1899年) 小城羊羹初祖 村岡総本舗

村岡総本舗だより6月号213号

村岡総本舗 メルマガ

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◆村岡総本舗だより(パソコンEメール版)◆
       令和元年 6月号 No.213
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あんこ博覧会の「あんのスーパーパワー」

 平成30年8月18日小城駅前店から始まった村岡総本舗の「あんこ博覧会」は想定以上の反響
をいただき今月も6月1日の唐人町店に続き、鳥栖店、唐津中央店、佐賀総本店、白石店と続々開
催が予定されています。

 平成から令和をまたいで半年以上経過した「あんこ博覧会」は和菓子とりわけ餡を原料とした伝
統菓子への関心の高まりを背景として多くの方々からさまざまな反響が寄せられています。今回
はその一部を紹介させていただきます。

「思ったより甘くない」の感想が多く寄せられました。「餡の菓子は甘い」との感想が多いのは、
ひと頃砂糖が安価となり甘すぎる菓子が増加したことや、砂糖でない甘味料のあと味に違和感を
感じるケースが多く示されたことによるといわれています。(諸説ありとされています)

 餡の原料となる豆類は中国では薬効があるとされ、「良薬口に苦し」のことば通り苦味を感じま
す。苦味を甘味で中和するため、小豆の場合「ぜんざい」「しるこ」等は砂糖が用いられます。こ
のバランスが大切ですが、甘味を敬遠する現代ではバランスをとるため苦味を抑える、すなわち小
豆のアクをしっかり抜くことが通例となりつつあります。小豆の苦みを抜くと砂糖の甘味は少な
くて済み、甘くない菓子ができ上るため、全国の和菓子講習の場においても、このことが一般化し
ているとされています。本来、苦味と甘味のバランスのとれた和菓子伝統菓子は「思ったより甘く
ない」菓子であり、本物の「おいしさ」が楽しめるのです。

 餡を原料とする和菓子をはじめとした伝統菓子のルーツは、わが国において垂仁天皇(すいにん
てんのう)が田道間守命(たじまもりのみこと)に求めた「非時香具木実」(ときじくのかぐのこの
み)すなわち橘であるとされています。不老不死の食、長寿の食を求めた古代の人々にとっての
サプリメントであったのです。

 現代のサプリメントは多様に存在していますが、豆類を原料とする餡はまさにサプリメントで
あり、先祖伝来の食の宝であるといえるでしょう。

 古来大切にされてきた豆類、雑穀類の中でも小豆、隠元豆のスーパーパワーが発揮され、豆を
食する風土から健康、そして百歳社会へとつながる長寿への環境が育くまれているといえそうです。

 第2の反響は、4種の餡それぞれの「おいしさ」を楽しむステップの違いがありました。いわゆ
る世代間較差と地域間較差が示されたことです。高齢者ほど味の違いを識別することができ、餡を
食べ慣れない若年層では「おいしさ」への反応が弱いと拝察されました。
地域によって異なることは「核家族化」によって世代間交流の少ないところほど反応が弱く、逆に
昔ながらの地域連携がなされているところは開催店から離れたところのお客様からも大きな反響が
示されたことでした。「うす味」の微妙な餡の「おいしさ」の違いが、伝統菓子和菓子の醍醐味で
あり、日本人の繊細で豊かな感性を育んできたのです。

家族や地域の交流が伝統菓子を育くみ、また家族や地域の交流の大きなファクターとして伝統菓
子の大きな存在があり、その元のスーパーパワーとしての「あん」の存在が大きいことが強く感
じられました。

 現代社会における百歳社会実現のためにも、豊かで明るい地域づくりのためにも、餡を原料とす
る和菓子伝統菓子の存在は貴重であり、さらに大きな光を放つことが期待されています。
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★直営店での催し物の御案内
●あんこ博覧会
 北海道産小豆使用の「こしあん」、「つぶあん」、北海道産青えんどう豆の「うぐいす
あん」、北海道産大手亡豆(白いんげん豆)使用の「紅あん」の4種類の自慢の自家
製あんを食べ比べできる「あんこ博覧会」を開催します。
 ぜひこの機会に自家製あんのおいしさをご堪能ください。

6月 1日(土)        唐人町店あんこ博覧会  (午前8時~午後8時)
6月 8日(土)、 9日(日) 鳥栖店あんこ博覧会   (午前8時~午後8時)
6月15日(土)        唐津中央店あんこ博覧会 (午前8時~午後8時)
6月22日(土)、23日(日) 佐賀総本店店あんこ博覧会(午前8時~午後8時)
6月29日(土)        白石店あんこ博覧会   (午前8時~午後8時)

 ●四種類のあんの食べ比べ(あん試食券一枚で一種試食できます)
 ●創業1720年代の對山窯の有田焼コーヒーカップやマグネットが当たるくじを実施
 ●1300円以上お買い上げのお客様に小型小城羊羹2本詰進呈
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★長崎、福岡、東京に弊店社員が参ります。
伝統製法の羊羹「小城羊羹・特製切り羊羹」をはじめ、「とら焼宗歓」「丸ぼうろ」を
お持ちする予定です。
百貨店での催し物の良い所は、弊店社員とお客様が対話を行いながら商品を選べること
だと思っております。
伝統製法の羊羹をはじめとする村岡総本舗の羊羹・和菓子をご覧頂き、購入頂ければ
幸いに存じます。

  6月 5日~6月11日  長崎浜屋   (TEL 095-824-3221)
  6月13日~6月18日  西鉄タミー  (TEL 0942-34-3421)
  6月19日~6月25日  日本橋三越  (TEL 03-3241-3311)
  6月19日~6月25日  東急青葉台  (TEL 045-985-8030)
  6月26日~7月 2日  小田急町田  (TEL 042-727-1111)
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★フェイスブックのご案内
季節限定の商品や、各地催し物のご案内を写真付きでご紹介しております。
「Google」にて「村岡総本舗 Facebook」で検索、又は下記をクリックの上、
ご覧頂ければ幸いです。
菓子情報のご紹介: https://www.facebook.com/muraokasouhonpo
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★お知らせ 
  店頭配布版の「村岡総本舗だより」がPDFでご覧いただけるようになりました。
  写真も入っておりますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。
   https://muraoka-sohonpo.co.jp/dayori
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★全国各地のお求め先はこちら
  店舗案内 http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/shop/index.html
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◆村岡総本舗だより◆
提供・発行:(株)村岡総本舗 http://www.muraoka-sohonpo.co.jp
   本店・羊羹資料館 佐賀県小城市小城町861
  
   
  TEL 0952-37-3173(代)
    0120-35-8057
FAX 0952-37-3191
※本誌に関する御意見・御感想・お問い合わせなど
         info@muraoka-sohonpo.co.jp

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