創業明治32年 (1899年) 小城羊羹初祖 村岡総本舗

村岡総本舗だより7月号226号

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◆村岡総本舗だより(パソコンEメール版)◆
   令和2年 7月号 No.226
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シュガーロード 日本遺産の道

6月19日「砂糖文化を広めた長崎街道~シュガーロード」が文化庁の「日本遺産」に
認定されました。

「シュガーロード連絡協議会」の申請により実現したもので、村岡総本舗は協議会の会員
であり、村岡総本舗羊羹資料館は構成遺産のひとつとなっています。

 村岡総本舗羊羹資料館は1984年3月開館、1997年「国の有形登録文化財」となりました。
2005年には隣接の村岡総本舗本店と併せて「22世紀に残す佐賀県遺産」に認定されまし
た。福岡県佐賀県をまたぐ筑後川開閉橋が佐賀県初の「国登録有形文化財」となりましたが、
村岡総本舗羊羹資料館はそれに次ぐものであり、単独では佐賀県初の栄誉を授けられたので
した。

 村岡総本舗羊羹資料館開設の元は1976年の村岡総本舗オリジナルカレンダー11月12月
の羊羹づくりの絵でありました。染織家鈴田照次氏は小城の風物を6枚の絵に表わす中に、
明治大正期の手づくりの羊羹製造を描き、画期的な作品として注目されました。食文化、伝
統食の典型として羊羹を正面から捉えたこの作品は大きな反響をよび、「羊羹の小城」が強く
印象つけられるところとなりました。

 村岡総本舗羊羹資料館開設の年1984年11月20日村岡総本舗二代目村岡安吉の一生
を記録した「村岡安吉伝」が刊行されました。1971年12月に発刊された村岡総本舗社
内報に1977年より約5年にわたり掲載され、村岡安吉生誕100年の1984年出版さ
れたものです。それまで風評が多く定説がなかったとされる「小城の羊羹の歴史」がようや
く姿を表したのでした。同時に村岡総本舗に働く人々に伝統菓子の存在感の大きさを改めて
伝えることとなり、大きな励みとなりました。

村岡安吉生誕100年を機にハードの「村岡総本舗羊羹資料館」、ソフトの「村岡安吉伝」
が出現し、伝統菓子伝統文化としての羊羹が地域にとって大きな財産であるとの認識が深ま
っていきました。

 1982年開始の新聞広告「羊羹百話」は1991年一冊の刊行物となり、当時和菓子の
参考書として高い評価をいただきました。続く新聞広告をまとめた「羊羹資料館案内」
(1996年刊)、「肥前の菓子」(1999年刊)、「村岡総本舗羊羹資料館案内」(2014年
刊)は多くの方々に資料として大切に保存していただいております。
 
2004年佐賀城本丸歴史館開館の年の元旦、佐賀新聞長崎新聞の見開き特集頁では、左
に長崎のカステラ、右に佐賀県小城の小城羊羹が大きく紹介されました。本丸歴史館開館を
記念した両県の伝統文化の代表に伝統菓子が選ばれたのです。県を代表する伝統文化となっ
た伝統菓子は両県とも紹介例が少ないため、村岡総本舗が依頼して2004年4月より毎月
1回の「肥前の菓子-ふるさとを考える」が連載されました。2006年3月にはこの連載
に資料が加えられて「肥前の菓子 シュガーロード長崎街道を行く」が刊行され、一年余の
内に売り切れ絶版となりました。

 1996年1997年に刊行された「月刊佐賀文化」に村岡総本舗村岡安廣社長が寄稿し
た「肥前シュガーロードをいく」(8回連載)がきっかけとなり「シュガーロード」のこと
ばが大きく広がりました。

 2002年には「シュガーロード 砂糖が出島にやってきた」(明坂英二著 長崎新聞刊)
が刊行され、長崎までのシュガーロードが明らかになりました。

 2006年「『鶴屋文書』にみる江戸時代の佐賀の菓子」(合資会社鶴屋菓子舗刊)が刊
行され長崎に近い佐賀の地の古い記録が明らかになり、京都や江戸の伝統菓子との比較が
可能となりました。
  
 FUKUOKA STYLE16‐26号(1996‐1999)には「九州の菓子」が11
回連載され、村岡総本舗村岡安廣社長の監修により韓国ソウルの宮廷料理、沖縄の宮廷菓
子等の取材が行われました。
  
近刊では「ふでばこ27號砂糖特集」(2013株式会社白鳳堂刊)がシュガーロード
をしっかり捉え、多様な角度で紹介されています。馬や牛が街道を通り砂糖を運んだとい
う説がかなり出回っていますが、重い砂糖はこの地の伝統産業である陶磁器の原料と同様
にほとんどが船で運ばれ、安全な有明海ルートを中心とした「海のシュガーロード」が江
戸期の砂糖流通の定説となっています。

 以上紹介した書籍類は殆どが絶版となっていますが、現在村岡総本舗では村岡総本舗羊
羹資料館案内(2014年刊)とシュガーロードを特集した「オリジナルシュガーロード
 カレンダー」の絵葉書を販売しております。「オリジナルシュガーロードカレンダー」は
 全国のシュガーロードを取り上げ、それぞれの地の砂糖に由来する風土をモノクロームの
 画面に表現したものです。
 
 半世紀近くにわたり「羊羹の小城は何故」のミステリーを解明してきた村岡総本舗の姿
勢がシュガーロードにつながり、今回の日本遺産認定への道となったといわれています。

 「シュガーロード」のもつ多くの魅力を「伝統菓子のおいしさ」とともに味わっていた
だきたく存じております。
  
    村岡総本舗羊羹資料館案内          1冊 1,200円(税抜)
    村岡総本舗シュガーロードカレンダー絵葉書  1セット 500円(税抜)

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提供・発行:(株)村岡総本舗 http://www.muraoka-sohonpo.co.jp
   本店・羊羹資料館 佐賀県小城市小城町861
      TEL 0952-72-2131(代)
営業本部  TEL 0952-37-3173(代)
      FAX 0952-37-3191
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