創業明治32年 (1899年) 小城羊羹初祖 村岡総本舗

村岡壮本舗だより10月号241号

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◆村岡総本舗だより(パソコンEメール版)◆

令和3年 10月号  No.241

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村岡総本舗のナッツ菓子の歴史

 

実りの秋は多くの農作物が収穫されます。菓子の原料として、栗をはじめとしたナッツ類

は機能性があるとされ、そのおいしさも格別といわれています。

 

村岡総本舗のナッツ菓子は一粒栗を桃山生地で包んだ「菓悦」が始まりでありました。

三代目村岡安夫は昭和53年、羊羹や最中などの伝統菓子に新しい形態の菓子を加えようと

栗の菓子を選択したのでした。

一粒栗のおいしさは格別で、好評のうちに村岡総本舗の次の時代の「麦と栗」にバトンタ

ッチし、以来20年以上の歴史を刻んでいます。一粒栗を白あん(国産大手亡豆)で包み、

さらに小麦生地で包みこんで焼成した「麦と栗」は小麦と白いんげん豆、そして国産一粒栗

の最高のトリオがつくりだす独特のあじわいで好評を博しています。とりわけ白あんに熱を

加え、ホカホカのおいしさを引き出す工夫により、類例のない満足感が味わえるとの評価を

いただいております。

 

栗菓子は「くりみかさ」「栗羊羹」「栗きんとん羊羹」季節の棹物「白坂」として国産栗の

おいしさが伝統菓子の中でさらに生かされています。

 

羊羹とは別の棹物菓子として「松の実」を入れた薯蕷(じょうよ)羹「北浦」が、「菓悦」

に次ぐ歴史を誇っています。山芋が原料の薯蕷羹は朝鮮半島由来ともされており、この中に

朝鮮半島で用いられる松の実を入れた「北浦」を創製しました。

中世肥前の中心都市であり、関東の豪族千葉氏の城下町であった小城の地に由来する菓子

で、北浦には千葉氏の館があったとされています。十五世紀の李氏朝鮮の文書「海東諸国紀」

には九州の豪族として千葉氏が大きく紹介されています。年1回船を派遣し交流を行なった

歴史があり、小城の千葉氏遺跡からは中国朝鮮は元よりベトナムの陶器が発掘され、千葉氏

の盛時がしのばれます。

 

新たに加わった「ナッツ羊羹」は、多くの方々のリクエストにより生まれました。令和3年

より様々なナッツを実験した村岡総本舗は同じ佐賀県出身の江崎グリコ創業者江崎利一氏

の故事にちなみ羊羹にナッツを入れることを考案しました。

 

その故事は以下の通りです。

江崎利一氏は「グリコ」すなわちキャラメルにカリフォルニア産アーモンドを入れ昭和32

(1957)年「アーモンドグリコ」を創製しました。

そしてこのおいしいキャラメルに加え、「グリコ」に入っている「オマケ」に工夫をして

「郵便切手」を入れたのでした。日本切手は外国製の多色刷印刷機を導入し、華やかな大型

の浮世絵切手が登場した時期で、美術の国フランスが、この時代の日本の浮世絵をはじめと

した大型多色刷切手を参考にして数年後美術切手を発行するほどに画期的なチャレンジが

行なわれていました。イギリスから輸入された膨大な世界中の切手が「グリコ」や「アー

モンドグリコ」の「オマケ」となり、日本中に切手ブームがまき起ったのです。

アーモンドのおいしさはチョコレートにも用いられ、さらに「ポッキー」等にも展開され

たといわれています。

 

羊羹に用いるナッツの候補として、アーモンド、クルミ、カシューナッツ、マカダミア

ナッツ等があげられ試作に至りました。最も適さないと推定されていたカシューナッツは

程よい苦みと軽みにより、伝統製法の赤小豆の羊羹に最も合うナッツとして選定されまし

た。そして令和3年よりカシューナッツ羊羹が発売され今日に至っています。

 

この伝統製法の特製切り羊羹とカシューナッツがつくりだす独特のあじわいは、コーヒー、

緑茶のみならずアルコール飲料との組合せもよいとされ、「おつまみ」として評価されていま

す。

 

さらに多くのリクエストによりカシューナッツ羊羹を小分けした「ナッツ羊羹」小凾が

今月より新発売となりました。伝統製法の特製切り羊羹本煉は薄く切ってバターカステラ

で包む「シベリア」が令和2年より新発売となり好評を博しています。うす味で、小豆の

苦味と砂糖の甘味の調和した伝統製法の特製切り羊羹本煉は、平成27年「本場の本物」

に認定され、同年開催の初の食の萬国博覧会「ミラノ萬博」に出展し、本格的モカコーヒー

とのコラボレーションで大いなる好評を博しました。

 

「本場の本物」の伝統製法の特製切り羊羹とカシューナッツの組合せによる「ナッツ羊羹」

は画期的な「令和の羊羹」となり、新しい時代にむかっています。

 

今回ご紹介した商品

四月の棹物「北浦」4月限定販売

山の芋を用いた薯蕷羹に松の実を配しました。

肥前の中心地として栄えた小城の中世時代を偲んだ棹物です。

1本 税込1,620円   賞味期間:製造より10日間

 

「北浦」「栗きんとん羊羹」「白坂」をはじめとした「季節の棹物」はこちら

https://muraoka-sohonpo.co.jp/product/saomono

「カシューナッツ羊羹」     https://muraoka-sohonpo.com/?pid=159501998

「カシューナッツ羊羹詰め合わせ」https://muraoka-sohonpo.com/?pid=162591801

「麦と栗」           https://muraoka-sohonpo.com/?pid=103698051

「くり三笠」          https://muraoka-sohonpo.com/?pid=103697744

「栗羊羹」           https://muraoka-sohonpo.com/?pid=103300497

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★東京、千葉に弊店社員が参ります。

 

伝統製法の羊羹「小城羊羹・特製切り羊羹」をはじめ、「とら焼宗歓」「丸ぼうろ」を

お持ちする予定です。

百貨店での催し物の良い所は、弊店社員とお客様が対話を行いながら商品を選べる所

だと思います。

伝統製法の羊羹をはじめとする村岡総本舗の羊羹・和菓子をご覧頂き、購入頂ければ

幸いです。

 

10月 7日~10月12日  新宿伊勢丹  (TEL 03-3352-1111)

10月27日~11月 1日  日本橋高島屋 (TEL 03-2111-1111)

10月29日~11月 7日  東武船橋   (TEL 047-425-2211)

 

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季節限定の商品や、各地催し物のご案内を写真付きでご紹介しております。

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◆村岡総本舗だより◆

提供・発行:(株)村岡総本舗 http://www.muraoka-sohonpo.co.jp

本店・羊羹資料館 佐賀県小城市小城町861

TEL 0952-72-2131(代)

営業本部   TEL 0952-37-3173(代)

FAX 0952-37-3191

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